2021 Fiscal Year Annual Research Report
コンパクトシステム向け高エネルギー位相差X線イメージングの開発
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21F21759
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐々木 猛智 東京大学, 総合研究博物館, 准教授 (70313195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HAEGGMARK ILIAN 東京大学, 総合研究博物館, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2021-11-18 – 2024-03-31
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Keywords | CT |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、X線CT装置を用いてイメージングの技術開発を行うことが目的である。X線源からの距離やエネルギー値などの条件設定を変えながら予備の撮影実験を行った。撮影実験に用いる研究材料は東京大学総合研究博物館に収蔵されている様々な生物試料を用いる他、新規に神奈川県と千葉県の野外で採集した。位相差X線CTの高度な撮影実験を行うため、SPring-8のCT装置の利用申請を行い採択された。撮影実験は6月に実施の予定であり、実験用の動物サンプルの調査を準備中である。昨年は外国人の入国が制限されたことに影響を受けて10月研究開始の予定から2ヵ月間遅れた。そのため、初年度の研究成果はまだ公表されていないが、研究開始後に論文1編を執筆し現在投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究に使用するCT装置に故障が発生し修理のため若干の遅れが生じたが、その後は順調に推移しており問題は無い。当初の計画通りに進展していると評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、新しいサンプルの入手、ラボCTによる撮影実験を行いながら、SPring-8の放射光CT装置による本実験の準備を進める。サンプルの入手はこれまで関東地方でフィールドワークを行ってきたが、多様な分類群を入手するために、沖縄県で採集調査を行う予定である。さらに、今年度後半に再度SPring-8で実験を行うための課題申請を行う。
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