2022 Fiscal Year Annual Research Report
コンパクトシステム向け高エネルギー位相差X線イメージングの開発
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21F21759
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐々木 猛智 東京大学, 総合研究博物館, 准教授 (70313195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HAEGGMARK ILIAN 東京大学, 総合研究博物館, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2021-11-18 – 2024-03-31
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Keywords | CT |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、X線CT装置を用いてイメージングの技術開発を行うことが目的である。撮影実験に用いる研究材料は東京大学総合研究博物館に収蔵されている様々な生物試料を用いる他、新規に沖縄県の野外で採集した。2022年6月にはSPring-8のCT装置を用いた撮影実験を行い、位相コントラストX線イメージングにより、貝殻付きの軟体動物の動物体のCT撮影においてコントラストを大幅に向上できることを明らかにした。SPring-8の放射光ビームラインBL20B2のモノクロメーターを用いて、6種の軟体動物(アサリ、ヒバリガイモドキ、アマオブネガイ、イボウミニナ、ハナビラダカラ、マダライモガイ)を撮影し、X線位相コントラストが軟組織のコントラストを高めることを示した。特に、鰓や歯舌など従来のマイクロCTでは全く見えなかった殻内の動物体の特徴が鮮明に撮影できた。さらに、この手法では、貝殻の内部の成長輪の特徴を明らかにし、方解石とアラゴナイトの殻層を区別できる例があることが分かった。この成果は2023年4月に投稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
以前投稿中であった論文1編は出版され、新規に1編を投稿中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、新しいサンプルの入手、ラボCTによる撮影実験を行いながら、シンクロトロンCTを用いた撮影実験を進める。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Phase-contrast virtual chest radiography2022
Author(s)
Haggmark, I., Shaker, K., Nyren, S., Al-Amiry, B., Abadi, E., P. Segars, W., Samei, E. and M. Hertz, H.
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Journal Title
Proceedings of the National Academy of Sciences
Volume: 120(1)
Pages: p.e2210214120
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research