2023 Fiscal Year Research-status Report
Water splitting system based on visible light responsive photocatalysts and carbon-based conductors
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22KF0160
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
堂免 一成 信州大学, 先鋭領域融合研究群先鋭材料研究所, 特別特任教授 (10155624)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GU CHEN 信州大学, 先鋭領域融合研究群先鋭材料研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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Keywords | 水分解 / 水素生成 / Zスキーム / 粉末 / 半導体 / 固定化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、長波長応答性非酸化物光触媒を逆反応に不活性な炭素系導電材と複合化する手法や、将来的な大規模展開を見据えて真空プロセスを用いずにシート状に固定化・加工する手法の検討を通じて、大気圧下で高効率かつ安定に水を分解するZスキーム型水分解用光触媒系の開発に取り組んでいる。2023年度は、水素生成光触媒としてSm2Ti2O5S2、酸素生成光触媒としてBiVO4、導電材として各種炭素材料を用いるZスキーム系を様々な条件下で構築し、懸濁させた状態及び基材上に固定した状態での水分解活性の向上に努めた。 炭素系導電材として酸化グラフェンやカーボンナノチューブを複合化させることで、Zスキーム型水分解反応が再現性良く進行した。さらに、Zスキーム系を基材上に固定しても懸濁時と同等の活性を発揮させることが可能になった。特に、炭素系導電材を複合化する際に、分散液を濾過するだけでも良好な水分解活性が得られることや、適切な表面修飾により圧力上昇時の逆反応の問題が解決され、常圧付近でも持続的に水を分解可能なZスキーム光触媒シートを作製できることを見出した。一連の研究成果をもとに特許出願と学会発表を行った。 濾過法は高コストな真空プロセスや光触媒の劣化につながる焼成プロセスが不要である。そのため、様々な光触媒材料への応用が可能であり、将来的により長波長の可視光を利用できる非酸化物光触媒材料からなる光触媒シートの開発につながる可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
炭素系導電材を複合化させることで再現性良くZスキーム型水分解反応を駆動させることが可能になった。また、Zスキーム系を基材上に固定化しても懸濁時と同等の活性を発揮させることが可能になった。これらの進展は当初の期待通りであり、次年度の検討に向けた課題も設定できた。したがって、計画通り順調に進んでいると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度までの検討により、可視光応答性の水素生成用酸硫化物光触媒であるSm2Ti2O5S2と酸素生成用酸化物光触媒であるBiVO4、炭素系導電材であるカーボンナノチューブの分散液を濾過することで、可視光水分解反応に活性なZスキーム水分解用光触媒シートを簡便に作製することが可能になった。しかし、光触媒シートの太陽光水素エネルギー変換効率は0.2%程度にとどまっており、吸収端波長の短いBiVO4の使用が活性が低くなる要因の1つとして推定される。 そこで令和6年度は、酸素生成光触媒として長波長の可視光に応答可能で酸素生成反応活性の高い酸窒化物系光触媒を酸素生成光触媒として応用して水分解活性の向上を図る。具体的にはGaN:ZnO、BaTaO2N、SrTaO2N、Ta3N5等の酸窒化物系材料を用いる。Zスキーム型水分解反応の高効率化に向けて、①酸素生成光触媒から炭素系導電材への電子移動過程の高効率化、②Sm2Ti2O5S2から炭素系導電材への逆電子移動過程の抑制、③炭素系導電材の高分散化による使用料低減と光遮蔽の抑制の観点から検討を進める。
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[Presentation] Scalable and efficient water-splitting photocatalyst sheets based on carbon conductors2024
Author(s)
Chen Gu, Tsuyoshi Takata, Yi-Wen Ma, Miseki Yugo, Li-Hua Lin, Hiroshi Nishiyama, Mamiko Nakabayashi, Nobuyuki Zettsu, Yuta Nishina, Takashi Hisatomi, Kazunari Domen
Organizer
日本化学会 第104春季年会 (2024)
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