2021 Fiscal Year Annual Research Report
Study on physiological role of cell wall-associated cytokinin ribosidase
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21F21765
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
榊原 均 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (20242852)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HLUSKA TOMAS 名古屋大学, 生命農学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2021-11-18 – 2024-03-31
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Keywords | サイトカイニン / シロイヌナズナ / アポプラスト |
Outline of Annual Research Achievements |
イネCKRのシロイヌナズナにおけるオルソログ遺伝子(At5g18860, NSH3)のT-DNA挿入系統をABRCから3系統入手し、種子を播種し生育中の葉組織からDNAを抽出し、特異的プライマーを用いてホモヘテロ検定を行った。その結果に基づきホモ系統を選抜し、さらに生育させることで種子を収穫した。また、過剰発現株の作出のために、CaMV35SプロモーターにNSH3遺伝子を連結した融合遺伝子コンストラクトを作成した。 シロイヌナズナに存在する相同遺伝子群(NSH1, NSH2)も含め、組換え酵素タンパク質の発現系を構築するために、発現系の検討を行った。その結果、先行研究と同様に大腸菌では可溶性タンパク質として解析可能な収量が得られなかったことから、メチロトローフ酵母Pichia pastorisを用いた検討を行うこととした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の目標であったAt5g18860(NSH3)のT-DNA挿入遺伝子破壊株を複数系統確立できた。また、組換え酵素タンパク質調製のための発現系の検討も、当初の予定通り進んだ。
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Strategy for Future Research Activity |
シロイヌナズナNSH3遺伝子(At5g18860)のT-DNA挿入系統を用いた表現型解析を行う。具体的には、成長様式観察、サイトカイニン内生量解析、ロゼット葉から採取したアポプラスト液を用いたサイトカイニン濃度定量解析を行う。 また、サイトカイニン作用調節におけるこの遺伝子の重要性を検証する。CKRの過剰発現系統についても、系統の確立を待って上記の解析を進める。 CKR酵素タンパク質の生化学的特徴づけについては、引き続き発現系の選択や培養条件の検討を行う。
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Research Products
(1 results)