2022 Fiscal Year Annual Research Report
Sustainable forest co-management for poverty and conflict alleviation in refugee-host communities
Project/Area Number |
22F22404
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Host Researcher |
三谷 羊平 京都大学, 農学研究科, 准教授 (70647172)
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Foreign Research Fellow |
RAHMAN MD. HABIBUR 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2022-11-16 – 2025-03-31
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Keywords | ロヒンギャ難民 / 持続的共同森林管理 / 貧困と紛争 / 難民とホスト / 経済実験 / フィールド調査 / フィールド実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
多数の難民の受入により森林劣化が進行した、バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプ地域における難民とホスト住民の共同参加型の森林管理制度導入が、森林保全・貧困削減・紛争解消に与える影響を解明する。難民とホストが森林資源を共同管理する森林管理制度の導入効果を、経済実験とフィールド調査を用いて実証する。当該年度の実績は以下の通り。第一に、難民とホスト住民、コミュニティ参加型開発、共有資源管理に関する文献調査を行なった。本文献調査の結果は、ロヒンギャ難民を扱う書籍のチャプターに投稿する予定である。第二に、バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプ地域における予備調査を実施した。具体的には、国内から収集可能な 地理的データの分析や、現地の政策担当者などへの電話調査を行い、基礎的情報の整理を行い、来年度以降に実施予定のフィールド調査の調査地の選定、調査計画の作成を行なった。第三に、経済実験の設計を行うため、共有資源ゲームを用いた実験室実験の文献調査を行い、実験で利用できる共有資源ゲームの理論的整理を行なった。また、o-Treeを用いて実験が実施できるよう制御群のゲームを用いて、プログラミングとプログラムの動作を確認する予備実験を行なった。来年度は、ロヒンギャ難民キャンプで現地調査を実施する。フィールドサーベイ調査をすることで、共同森林管理制度の実情、ロヒンギャ難民とホスト住民の実情、経済ゲームを用いて難民とホストの関係を明らかにする。制度の検証として、ラボ実験を実施し、異なる制度のパフォーマンスを探る。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験準備と現地調査の準備を完了することができた。来年度以降に現地調査とラボ実験を実施する。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、ロヒンギャ難民キャンプで現地調査を実施する。フィールドサーベイ調査をすることで、共同森林管理制度の実情、ロヒンギャ難民とホスト住民の実情、経済ゲームを用いて難民とホストの関係を明らかにする。制度の検証として、ラボ実験を実施し、異なる制度のパフォーマンスを探る。
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