2023 Fiscal Year Annual Research Report
単層分子膜の配向制御による増強円偏光発光に関する研究
Project/Area Number |
22KF0260
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
河合 壯 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (40221197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
REINE DIAZ PABLO 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Keywords | 円偏光発光 / 希土類錯体 / 円偏光りん光 |
Outline of Annual Research Achievements |
円偏光発光はキラル分子にみられるユニークな発光現象で将来の3Dディスプレイやセキュリティーインク応用など広範な利用が期待される一方で、本質的な構造物性相関の解明や高性能化に向けた材料設計戦略が未解明であるため、応用および基礎両面から研究が進められてきた。本研究では超薄膜を含む分子系の異方構造における円偏光発光の観察と方位依存性の解明を企図し、そのための計測系と材料開発にとりくんだ。特に試料の劣化に配慮する目的で低温発光系の構築を進め低温での円偏光発光を検討した。また強い円偏光を示す希土類錯体の結晶状態の円偏光発光の観察に取り組んた。いずれの課題においても本外国人特別研究員が研究活動を主導し、その成果は2件の国際学術にて公表した。特に希土類イオンは良好な円偏光発光を示す材料として応用研究に向けても活発な研究が進められている。しかし円偏光発光実現のためには高価なキラル源を化学的に導入する必要があり、より簡便なキラル導入方法に興味がもたれてきた。本研究ではキラル源を利用することなく自己組織効果によりキラル結晶が形成されるキラル分掌系の構築と円偏光発光に取り組み、円偏光発光の観測とともに円偏光特性の保持性についても検討した。さらにより安価な円偏光発光材料を開発する観点から低温での円偏光観察に取り組み液体窒素温度での円偏光発光の観察に成功した。検討の結果、大きな円偏光りん光の観察に成功した。
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