2022 Fiscal Year Annual Research Report
Water Supply in Rural Malaysia under Flood and Climate Change
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22F22782
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
大澤 高浩 山口大学, 大学研究推進機構, 教授 (00751439)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MAHMUD HUSNIYAH 山口大学, 学内共同利用施設等, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2022-11-16 – 2025-03-31
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Keywords | 東南アジア / 気候変動 / 水資源 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、マレーシア半島(クランタン地域)における気候変動とそれに伴う水資源の脆弱性の将来予測を行うことを目的とする。本地域では、水資源の約40%を家庭、農業水に地下水が利用されており、地下水の過剰な利用は、地盤沈下をもたらしている可能性が示唆される。しかしながら、気候変動による降雨量の増加による洪水と地下水汲み上げによる地盤沈下による洪水、水資源の影響評価は行われていない。 そこで本研究では、解析された脆弱性指標に対して将来予測データを入力し、将来における水資源管理リスクマップを作成する。 本研究の1年目では、クランタン地域におけるマーレシアで適応される2つのRCPシナリオ(4.5, 8.5)について、6つの気候変動予測モデル(MPI-ESM-MR,EC-EARTH, IPSL-CM5A- LR,CNRM-CM5,GFDL-ESM2M,HadGEM2-ES)のデータの取得を行った。又、地理情報システム(GIS)上で、データのグリッド上で抽出及びマッピングを行った。気候データとの比較と傾向の把握のため、現場の降雨データ(1997年から2022年)の取得を30箇所で行った。 地盤沈下データの取得のため、現地でのGPSデータ(RTKデータ)の取得を行った。又同時期における衛星データ(合成開口レーダ)を取得した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2つのRCPシナリオ(4.5, 8.5)について、6つの気候変動予測モデルのデータを取得し、マレーシア半島(クランタン地域)での抽出を行った。又、現地データ(降雨、GPS)の取得とその精度を把握する事が出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
2つのRCPシナリオ(4.5, 8.5)について、7つの気候変動予測モデルのデータと現地データ(降雨)の比較により、マレーシア半島(クランタン地域)における適切な気候予測モデルを選択する。 GPSのデータと人口衛星データ(合成開口レーダ、SAR)による時系列干渉解析を行いクランタン地域での地盤沈下の分析とその精度検証を行う。 以上の研究を組み合わせて、気候変動による降雨量の増加による洪水と地下水汲み上げによる地盤沈下による洪水、水資源の影響評価を行う。
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