2021 Fiscal Year Annual Research Report
Molecular mechanisms of low boron tolerance in Indian mustard and its application
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21F21403
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka Prefecture University |
Host Researcher |
高野 順平 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (70532472)
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Foreign Research Fellow |
DASPUTE ABHIJIT 大阪府立大学, 生命環境科学研究科(系), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2021-11-18 – 2024-03-31
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Keywords | ホウ素 / カラシナ / 欠乏耐性 / 輸送 |
Outline of Annual Research Achievements |
Indian Mustard (カラシナ)はインドの主要な油脂作物であり、ホウ素欠乏の害を受けやすい作物である。本研究では、Indian Mustardのホウ素欠乏への応答メカニズムを解明し、耐性向上につなげることを目的とする。共同研究者による先行研究で低ホウ素耐性品種と感受性品種が選ばれており、耐性品種がどのようなメカニズムで耐性を発揮するのかを明らかにする。本年度は短い研究期間であったが、耐性、中間、感受性の3品種について水耕栽培による生育解析出を行った。しかしながら、先行研究で見られた低ホウ素耐性の差異はみられず、2022年度にさらなる検討が必要となった。また、RNA抽出の方法を検討し、十分な質のtotal RNAを抽出できるプロトコールをほぼ確立した。2022年度には、ホウ素濃度を中心とした生育条件を決定して3品種におけるRNAseqを行い、低ホウ素で耐性品種において特徴的な発現パターンを示す遺伝子を見出す。そしてRT-real-time PCR解析により発現パターンを確定させる。さらに、これらの遺伝子について機能解析を行うため、Indian Mustardの毛状根形質転換系を確立する。特にホウ酸チャネルとホウ酸トランスポーターの中で重要と示唆されるものについては、シロイヌナズナの対応する変異株にGFP融合タンパク質を発現する系統を確立し、発現組織と細胞内局在、ホウ素輸送機能を解析する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
水耕栽培のためにはかなり多くの幼植物から間引きして使用する必要があることがわかったが、実験に十分な種子の準備が間に合わなかった。また、部局の研究施設の利用者間の都合により、栽培環境の確保に時間がかかった。
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Strategy for Future Research Activity |
整えた栽培環境にて種子の増殖を行う。RNAseq解析は外注する。
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