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2023 Fiscal Year Annual Research Report

系統特異的ゲノム配列に着目したヒレから四肢への形態進化研究

Research Project

Project/Area Number 22KJ0186
Allocation TypeMulti-year Fund
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

工藤 栄大  東北大学, 生命科学研究科, 特別研究員(DC1)

Project Period (FY) 2023-03-08 – 2024-03-31
Keywordsゲノム / 四足動物 / 脊椎動物 / 魚類 / ゲノム比較
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、ヒレから四肢への進化に関わったゲノム変化を明らかにすることを目的として、四足動物特異的ゲノム配列(HCEs)が持つ機能を解析するという内容である。
まず、系統特異的なHCEsの特定を行った。この過程では、魚類(軟骨魚類、上記類、肉鰭類)6種類、四足動物(両生類、は虫類、哺乳類、鳥類)14種類のゲノムを用いた。解析はSeki et al. (2017)を参考としてマルチプルアラインメントおよび保存領域の抽出を行った。四足動物でのみ保存されている配列を取得したところ、四足動物全体で保存されたHCEsは103,216個存在し、そのうち四足動物特異的なHCEsは合計27,304個存在することが明らかとなった。このうち、非エキソン領域に存在するHCEs(CNEEs)は四肢を含む器官発生に関わる遺伝子の近傍に多く存在していることを明らかにした。
次に、既存のATAC-seqデータを用いて、発生中の四肢においてクロマチン構造が変化するCNEEsを選抜した。このうち、四肢発生の初期でのみクロマチン構造がオープンなCNEEsは、四肢発生に特に強く関わっている可能性を示した。また、これらの領域にはHomeobox因子と結合するモチーフ高い割合で含まれていた。
本研究で得られたCNEEsは四肢を持つ動物において広く保存されている配列であることから、これらの配列の中には四足動物の形態進化に強く関わったものが含まれている可能性がある。これらの配列について詳細な研究を行うことで、四足動物の形態進化を引き起こしたゲノム配列の変化を明らかにすることができると考えられる。また、今回得られた配列はヒトにも存在する配列であることから、これらの配列はヒトの疾患の診断にも応用できると考えられる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2024 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Genomic screening of fish‐specific genes in gnathostomes and their functions in fin development2024

    • Author(s)
      Kudoh Hidehiro、Yonei‐Tamura Sayuri、Abe Gembu、Iwakiri Junichi、Uesaka Masahiro、Makino Takashi、Tamura Koji
    • Journal Title

      Development, Growth & Differentiation

      Volume: 66 Pages: 235~247

    • DOI

      10.1111/dgd.12918

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 四肢発生に関わる四足動物特異的な保存ゲノム配列の探索と解析2023

    • Author(s)
      工藤栄大、牧野能士、上坂将弘、田村宏治
    • Organizer
      第46回日本分子生物学会年会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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