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2021 Fiscal Year Annual Research Report

神経回路網における損傷修復性のin vitro解析とそのモデル化

Research Project

Project/Area Number 21J21766
Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

住 拓磨  東北大学, 医工学研究科, 特別研究員(DC1)

Project Period (FY) 2021-04-28 – 2024-03-31
Keywords培養神経回路 / 生体情報処理
Outline of Annual Research Achievements

生物の脳を情報処理システムとして捉えたときの大きな特徴の一つはその高い耐損傷性にある。本研究では、培養神経回路に基づく新しい in vitro 実験系を構築し、損傷印加前後の神経活動パターンを自発活動および入力応答の観点から解析することによって、実神経細胞ネットワークの損傷耐性の発現メカニズムを明らかにすることを目的としている。これを実現するためには、小規模な培養神経回路を孤立系に制御し、その神経回路の入出力特性を情報処理の観点から調べる実験系が必要となる。初年度であるR3年度では、光遺伝学の技術を用いて、培養神経回路に光応答性カチオンチャネルを発現させ、パターン光照明装置を使用することで、時空間信号の入力を可能にした。これを用いて培養神経回路の入出力応答を測定し、さらに機械学習のレザバー計算やリカレントニューラルネットワークの枠組みを用いることで、多クラス分類やsequence-to-sequence学習などの情報処理に結びつける実細胞レザバー計算システムを構築した。そして、このシステムにより小規模な培養神経回路が1~2秒程度の短期記憶を持つことや、時空間パターンの分類が可能なことを見出した。このほか、来年度以降に実施する神経回路の損傷修復機能の解析に向けて、レーザーマイクロダイセクションによる損傷印加系の構築も立ち上げることができ、レーザー光の光軸や直径を光学系により調整することで神経細胞の軸索を切断できる条件を見出した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初年度の課題であった、培養神経回路の入出力特性を情報処理に結びつけるための実細胞レザバー計算システムを構築することができ、並行して次年度に向けて損傷印加系の構築も進めることができた。

Strategy for Future Research Activity

本年度に構築した実細胞レザバー計算システムと損傷印加系を組み合わせて、培養神経回路の損傷修復機能を、入出力応答の観点から調べる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2021

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] リザバー計算に基づく人工神経細胞回路のパターン分類特性の評価2021

    • Author(s)
      住 拓磨, 山本 英明, 守谷 哲, 竹室 汰貴,金野智浩, 佐藤 茂雄, 平野 愛弓
    • Organizer
      第31回日本神経回路学会
  • [Presentation] マイクロパターン培養神経回路のリザバー計算特性の解析2021

    • Author(s)
      住 拓磨, 山本 英明, 守谷 哲, 竹室 汰貴, 金野智浩, 佐藤 茂雄, 平野 愛弓
    • Organizer
      ニューロコンピューティング研究会

URL: 

Published: 2022-12-28   Modified: 2023-08-01  

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