2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22J40078
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
趙 彦杰 筑波大学, 生命環境系, 特別研究員(RPD)
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Project Period (FY) |
2022-04-22 – 2025-03-31
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Keywords | マイコウイルス / きのこ / 環境ウイルス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、自然界生態系における「宿主と共生するウイルス」の真の多様性を解明することを目的としている。実験計画初年度である2022年度は、上記目的達成のために、まず“キノコ子実体から共生型ウイルスの多様性”を解析した。研究材料は自然界の子実体から分離した菌株を用いた。2022年度はアガロースゲル電気泳動方法 (AGE)およびdsRNA シーケンシング (FLDS方法)により担子菌類とチャワンタケ (子嚢菌類)のウイルススクリーニングを実施した。その結果、 担子菌類の51分離株のうち、5株はウイルス保持株として検出された。さらに、FLDS法を用いて、ウイルス保持株から5種の二本鎖RNA(dsRNA)ウイルス、1種のプラスセンス一本鎖RNA(+ssRNA)ウイルス、および1種のプラスセンス一本鎖RNA(-ssRNA)ウイルスの新規ゲノム配列を同定した。また、同定されたウイルスの配列情報を用いて、特異プライマーを設計して、長期保存の子実体標本からRT-PCRにより各ウイルスも検出できた。分離株及び子実体標本からウイルスを検出したことで、上記行われた方法は有効的にウイルスを探索できることを証明した。 さらに、上記確立した方法でチャワンタケ (子嚢菌類)の57分離株からウイルススクリーニングを実施した結果、13株はウイルスを保持することが解明した。また、FLDS法によりウイルス配列を決定し、検出できた11種のウイルスのうち、MitovirusとEndornavirusはそれぞれ4種であることがわかった。現在は各ウイルス配列の特徴と分類地位を進んでいる。今後はウイルス検出しやすい菌種に注目して、環境中におけるウイルスの機能に進む予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
キノコ子実体から共生型ウイルスの多様性を解明するという初年度の目的は達成された。担子菌類キノコ子実体から分離した菌株の中に、5株はウイルス保持株として検出され、7種の新規ウイルスとして同定した。さらにチャワンタケ (子嚢菌類)の57分離株からウイルススクリーニングを実施した結果、13株はウイルスを保持することが解明した。
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Strategy for Future Research Activity |
現在はチャワンタケ (子嚢菌類)のウイルス保持株から各ウイルス配列の特徴と分類地位の研究を進んでいる。今後はウイルス検出しやすい菌種に注目して、環境中におけるウイルスの機能に進む予定である。
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Research Products
(4 results)