2023 Fiscal Year Annual Research Report
液体キセノン検出器の性能向上による世界最高感度でのミューオンcLFV崩壊探索
Project/Area Number |
22KJ0523
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
潘 晟 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Keywords | ミューオン / 液体キセノン / 光センサー / cLFV |
Outline of Annual Research Achievements |
スイス・ポールシェラー研究所に赴き、MEG II実験の遂行、特に液体キセノン検出機の運用に従事した。 2023年のビームタイムについては2021年、2022年の経験に基づき、データ取得のためのトリガー設定の最適化を行い、2022年と比べて1.6倍の統計を取得することに貢献した。また、ビームタイム中は検出機のキャリブレーションによる安定性やセンサー状況のモニタリングを行い、測定期間中の検出器の安定動作を実現した。ビームタイム終了のタイミングで行われたパイ中間子ビームを用いた特別なキャリブレーションランについても測定スケジュールの指揮を取りながらスムーズなデータ取得を実現した。取得した物理データおよびキャリブレーションデータは現在解析を開始したタイミングである。 また、ビームタイム後は放射線損傷によって減少した光センサーの検出効率の回復を目的としたアニーリング処理を3ヶ月間かけて行った。その際に約4000チャンネルある光センサーのケーブリングをひとつひとつ確認することで誤ったケーブリングの修正を行った。 検出器運用の他にも2022年に取得したデータの物理解析を行っている。主に液体キセノン検出器のエネルギー再構成のためのキャリブレーションデータの解析を行った。
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