2023 Fiscal Year Annual Research Report
節外性リンパ腫における腫瘍細胞と微小環境の多様性の包括的探索
Project/Area Number |
22KJ0622
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
湯淺 光博 東京大学, 大学院医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Keywords | 節外性び慢性大細胞型B細胞性リンパ腫 / 腫瘍微小環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
節外性DLBCL(中枢神経原発び慢性大細胞型B細胞性リンパ腫)に対して, 臨床検体を用いたシングルセル解析を行なった。シングルセルRNA-seq・CITE-seq解析にTCR/BCRレパトア解析を組み合わせることで, 腫瘍細胞及び非腫瘍細胞の同定を行った。腫瘍細胞は, BCRレパトア解析によりクローン性増殖を示すことを確認した。また, 腫瘍細胞は, その変異解析に基づく細胞起源に依って, 正常B細胞とは異なる特徴的な発現プロファイルを示していることを確認した。非腫瘍細胞分画においては, 固形癌において近年整備されたT/NK/Myeloidの各細胞アトラスとの詳細な比較検討を行い, 多彩な細胞分画を同定した。特にT細胞においては、節外性DLBCLは, 反応性リンパ節とは異なるT細胞分画を有しており, 疲弊したCD8T及び細胞周期が亢進したCD8Tが, クローン拡大を伴って増加していることを明らかにした。また腫瘍微小環境に特徴的な制御性T細胞の増加も確認した。 節外性DLBCLマウスモデルを用いて, 腫瘍微小環境に作用する治療法が有用であることを明らかにした。 更に腫瘍細胞の変異解析により同定された腫瘍細胞の遺伝子変異パターンによっては, 細胞障害性を有するNK細胞が豊富に見られることを明らかにした。節外性DLBCLにおいて, 腫瘍細胞と腫瘍微小環境が密接に関連しあっていることを明らかにした。
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Research Products
(1 results)