2022 Fiscal Year Annual Research Report
包括的マルチオミクス解析による呼吸器難治性疾患の時空間的病態解明と創薬への応用
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22J30004
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
中西 智子 東京大学, 医学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | COVID-19 / IPF |
Outline of Annual Research Achievements |
特発性肺線維症約100 名約200個の血液検体と、健常者約50個の血液検体からRNAを抽出し、全トランスクリプ トーム解析を行い、現在データ解析中である。 特発性肺線維症の肺組織8例、健常肺2例を用いて組織マイクロアレイコアを作成し、空間遺伝子発現プロファイリング解析を実施するために、マギル大学へ輸送した。 また、既存の選択的RNAスプライシングとCOVID-19重症化/疾患感受性に対するゲノムワイド関連解析に対してメンデルランダム化解析、選択的RNAスプライシングとCOVID-19の因果関係を推定した。肺でのOAS1、ATP11A、DPP9、NPNTの選択的RNAスプライシングがCOVID-19重症化に関わっていることが推定された。また肺でのMUC1とPMF1の選択的RNAスプライシングはCOVID-19疾患感受性に関わっていることが推定された。 さらに、前年度より継続して、LongCOVIDに対する国際共同研究(ゲノムワイド関連解析)を実施する国際コンソーシアム(LongCOVID Host Genetics Initiative)を主導しており、11コホートより集積した症例3,018名、コントロール994,582名を対象としたゲノムワイド関連解析のメタ解析を実施し、FOXP4遺伝子近傍のrs9367106:G>Cを有する場合にLongCOVIDの発症リスクが高いことがわかった(オッズ比 1.63, p=1.8x10-10)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、血液検体からのRNA抽出、全トランスクリプトーム解析を行い、概ね予定通りの検討を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
特発性肺線維症と健常者の血液から得られた全ゲノムシークエンス結果と全トランスクリプトーム解析結果を統合し、以下の下流解析を進めていく。 1) 特発性肺線維症と健常者の遺伝子発現変動解析 2) 特発性肺線維症の進行例/非進行例間で比較した遺伝子発現変動解析 3) ゲノム情報と遺伝子発現量の関連解析
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