2023 Fiscal Year Annual Research Report
Action research for language revitalization
Project/Area Number |
22KJ1213
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | National Institute for Japanese Language and Linguistics |
Principal Investigator |
横山 晶子 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 特任助教
|
Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
|
Keywords | 危機言語 / 言語復興 / 言語記録 / 言語記述 / 琉球 / 沖永良部 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、第一に、琉球諸島沖永良部島を舞台に、危機言語の持続可能な言語継承の環境を構築することである。そのために、地域自治体やコミュニティと協働して、地域の中に言語の記録が出来る人材と、言語の指導が出来る人材を育成に取り組む。第二に、様々な地域の実践者が、地域に適した取り組みを構想できる仕組みを整えることである。そのために、各地の言語復興活動のデータを元にした「クロスロード」(カードゲーム式の教材)を制作する。クロスロードを用いて、各地域の実践者が「自分なら/関わっている地域ならどうするか」を、能動的に構想する場を提供する。 2023年度は、研究期間の残りが3か月であったため、以下の点に取り組んだ。(1)言語記述・記録の蓄積:昨年出版した『0から学べる島むに読本』の解説動画を6本公開した。(2)言語記録者・継承者の育成:危機言語コミュニティに、言語を記録する人、言語を教える人を育成するため、昨年に引き続き「しまむに教室(方言教室)」を2回実施した。(3)言語継承教材:昨年度末に、地域に適した取り組みを能動的に構想するためのカードゲーム式の教材(危機言語RPG)を制作し、危機言語サミットでワークショップを行った。この教材を横山晶子(2023)「危機言語継承RPG(ロール・プレイング・ゲーム) 」(ことばのミュージアム)で公開し、様々な地域で使用できるようにした。
|