2023 Fiscal Year Annual Research Report
2.5Dオルガノイド細胞のマルチオミクス解析による新規培養法の開発
Project/Area Number |
22KJ1237
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
Abugomaa Amira 東京農工大学, 大学院農学府, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
|
Keywords | オルガノイド / 膀胱がん / 2.5Dオルガノイド / プロテオミクス解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、申請者が開発したイヌ膀胱がんオルガノイドの2.5D細胞を用いて3Dオルガノイドおよび細胞株との違いを分子レベルで多角的に解析する。2.5Dオルガノイド培養細胞の性状を明らかにし、培養法の改良および様々な初代培養細胞への応用に向けた知見を得ることを目的とする。本年度は確立したイヌおよび猫の様々な2.5Dオルガノイドを用いて、新規分子標的薬の探索を行った。その結果、マルチキナーゼ阻害剤であるPazopanibが様々な犬猫の腫瘍に有効であることが明らかになった。また犬膀胱がん2.5Dオルガノイド細胞を用いて漢方サプリメントであるチャガの有用性を明らかにした。さらに、猫乳がんオルガノイドを用いた解析によってサリノマイシンが新規治療薬になり得る可能性を示した。
|