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2023 Fiscal Year Annual Research Report

分子進化的手法による高性能な蛍光免疫センサーQuenchbody構築法の確立

Research Project

Project/Area Number 22KJ1271
Allocation TypeMulti-year Fund
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

井上 暁人  東京工業大学, 生命理工学院, 特別研究員(DC1)

Project Period (FY) 2023-03-08 – 2024-03-31
Keywordsバイオテクノロジー / タンパク質工学 / 抗体工学 / ケミカルバイオロジー / 進化分子工学 / 酵母提示系 / 機械学習 / 免疫測定
Outline of Annual Research Achievements

まず昨年度の続きで、クエンチ能を示すナノ抗体のアミノ酸配列を次世代シーケンス解析した結果、Trp残基の部位特異的な濃縮が確認された。そこで、さらにタンパク質言語モデルを用いて、アミノ酸配列のみからクエンチの有無を予測する機械学習モデルを作成した結果、CDR1とCDR3の配列を用いた場合に予測精度が高まることが分かった。したがって、作製したモデルを用いて、2種類のSARS-CoV-2を認識するナノ抗体のクエンチ能を向上させる変異を予測し、それに基づいた変異導入を行った結果、クエンチ能の向上させることに成功し、抗原結合能を維持していた変異体については蛍光応答も向上した。
次に抗体のC末端に多量体構造を形成するペプチドを付加することで、Q-bodyのさらなる感度向上を試みた。その結果、二量体を形成するペプチドを付加したときに最もクエンチ能が向上した。さらにこれがH-dimerを形成することに起因していることを突き止め、これまで蛍光応答をほとんど示さなかったガン抗原を認識するナノ抗体に応用した結果、蛍光応答を向上させることに成功した。
さらに昨年度の続きで、細胞内で持続的なランダム変異導入を行える酵母「AHEAD」の実験系の確立を試みた。本年度においては、まず一変異によってクエンチ能が向上するナノ抗体を選別し、それをコントロールとして実験条件を検討した。その後、発見した最適な条件を複数のナノ抗体に適用したところ、まったくクエンチ能を示さなかったヒト血清アルブミン認識ナノ抗体について、クエンチ能の分子進化が達成された。
以上から、予測に基づいた変異導入によって、SARS-CoV-2を認識する新規のQ-body構築に成功し、さらに多量体化やランダム変異導入によって、さらなる蛍光応答の向上が見込めることが確かめられた。

  • Research Products

    (3 results)

All 2024 2023

All Presentation (3 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] タンパク質言語モデルを用いた一変異効果予測による蛍光免疫センサーの機能向上2024

    • Author(s)
      井上 暁人、朱 博、安田 貴信、水谷 圭佑、小林 健、北口 哲也
    • Organizer
      化学工学会第89年会
  • [Presentation] Selection and Trp-mutation evolution of a nanobody-based ?uorescent immunosensor "nano Q-body" by yeast surface display2023

    • Author(s)
      A. inoue, T. Yasuda, T. Kitaguchi, A. Murakami, H. Ueda
    • Organizer
      Biosensors 2023
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] ウサギ抗体を用いたクエンチ型cAMP蛍光免疫センサーの開発2023

    • Author(s)
      井上暁人,安田貴信,大内将司,北口哲也
    • Organizer
      第2回日本抗体学会学術大会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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