2022 Fiscal Year Annual Research Report
量子計算機に対しても安全で効率的なセキュアグループメッセージングの実現
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22J13963
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
橋本 啓太郎 東京工業大学, 工学院, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2022-04-22 – 2024-03-31
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Keywords | 暗号 / セキュアグループメッセージング / 匿名性 |
Outline of Annual Research Achievements |
セキュアグループメッセージングは暗号学的にセキュリティが証明されいるチャットアプリであり、近年世界中で需要が増加している。特に、メッセージングアプリはスマートフォン等のモバイル環境でも利用されることから、少ない通信効率でセキュアメッセージングを実現することが実用上重要である。研究計画では効率のよいセキュアグループメッセージングの実現を本年度の目標に掲げたが、研究が順調に進み、効率的かつ耐量子計算機に対しても安全なセキュアグループメッセージング方式を開発し、情報セキュリティ分野のトップ国際会議であるACM CCS 2021で発表することができた。そこで、本年度は昨年度に開発した方式のセキュリティの強化に取り組んだ。この方式を含む既存のセキュアグループメッセージングは、会話内容を秘匿するが送信者及び受信者情報等のメタデータを秘匿していなかった。このようなメタデータは利用者間の関係性を明らかにするため、会話内容と同様に秘匿することが望ましい。そこで、送受信者情報等のメタデータを秘匿するセキュアグループメッセージングを開発した。具体的にはまず、メタデータ秘匿なセキュアグループメッセージングの暗号学的なセキュリティモデルを定式化した。次に、既存のセキュアグループメッセージングをメタデータ秘匿な方式へ効率的に変換する手法を開発した。そして、我々がACM CCS 2021で提案したセキュアグループメッセージング方式に改良を加えた上で変換手法を適用し、得られた方式が所望のセキュリティを満たすことを数学的に証明した。これらの成果はACM CCS 2022で発表した。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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