2022 Fiscal Year Annual Research Report
新規シナプスLTP誘起法を用いた神経伝達物質分泌の時空間分布の解明
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22J13249
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The Graduate University for Advanced Studies |
Principal Investigator |
植田 大海 総合研究大学院大学, 生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2022-04-22 – 2024-03-31
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Keywords | 2光子顕微鏡 / シナプス可塑性 / 光遺伝学 / 蛍光寿命イメージング / グリア細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳神経細胞はシナプスを介してつながっており、記憶学習の際、シナプス後部の機能と構造が可塑的に変化(LTP)する。このとき、LTPが起こったシナプス後部を中心として、神経伝達物質や、神経修飾物質、グリオトランスミッターなどを介して周辺のアストロサイトやシナプス前部、近隣シナプスの機能にも影響を与える可能性が示唆されている。しかしそれら伝達物質と周辺細胞が繰り広げる可塑的な変化については、単一シナプスレベルであまり調べられていない。本研究では、(1)シナプス後部と周辺のアストロサイトやシナプス前部との接続を可視化するプローブを開発し、(2)アストロサイトやシナプス前部とシナプス後部との可塑性制御メカニズムを調べ、(3)2光子蛍光イメージング、2光子蛍光寿命イメージングを用いてシナプスの構造的可塑性やシグナリング活性を評価する。 本年度では(1)シナプス後部と周辺のアストロサイトやシナプス前部との接続を可視化するプローブの開発に成功した。現在、このプローブをアストロサイトと神経細胞に発現させ2光子イメージングすることで、LTPとその制御メカニズムについて調べている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度では、シナプス後部と周辺のアストロサイトやシナプス前部との接続を可視化するプローブの開発に成功した。現在、このプローブをアストロサイトと神経細胞に発現させ2光子イメージングすることで、LTPとその制御メカニズムについて調べている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、可視化した神経細胞とアストロサイトとの接続部位において、シナプス後部にLTPを誘起する。このとき、アストロサイトの活動を変化させることで、LTPの調節などを見る予定である。
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Research Products
(8 results)