2022 Fiscal Year Annual Research Report
Observation of the atmosphere and volcanic gas originated from Jupiter moons
Project/Area Number |
21J00734
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Research Fellow |
古賀 亮一 名古屋大学, 環境学研究科, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2021-04-28 – 2024-03-31
|
Keywords | 惑星科学 / イオ / 大気 / 紫外線 / 電波 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度で行った木星衛星イオの中性トーラス観測結果とシミュレーションの比較からイオ大気の散逸が非等方に行われていることがわかった。今年度はこの結果を論文として出した(Smith et al., 2022)ことに加え、これまでのひさき宇宙望遠鏡による観測データの結果を基に、イオの火山活動度の変化に伴う酸素原子中性トーラスの密度分布を導出した。この導出した数値とJohns Hopkins大学のとモンテカルロシミュレーションの比較を行い、イオから散逸するガス速度及び方向のパラメータの変化の議論を開始した。次世代紫外線望遠鏡によるエウロパプルームの将来観測可能性の評価も並行して行い、一定の成果が出たので学会で報告を行った。この検討は将来的にはイオの紫外線観測の提案にも活かされるはずである。 申請者はMagnetospheres of the Outer PlanetsやISSI workshopに 現地参加し、ひさきやALMA(Atacama Large Millimeter/submillimeter Array)電波望遠鏡の観測データ解析の結果を報告し、イオからの大気散逸を議論した。イオのコロナ・トーラス領域の分子観測も重要であることがわかった。 一方で国内・国際会議の議論イオの大気や中性トーラスの分布を説明する上で、それらの供給源として表面霜の特性を理解することが重量であることを再認識した。本研究の主題ではないものの、このデータを取得することにつながるように室内実験を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度まで進めた、これまでにアーカイブ化されたイオ大気のALMA観測データの解析・論文化はすでに他のグループによって行われているため昨年度より進めることができなかった。その代わり、ALMAによるイオのコロナ・トーラス領域の分子観測結果がアーカイブ化されたので、このデータの解析を開始している。
|
Strategy for Future Research Activity |
活動活動が活発な時の中性トーラスの分布の変動を見るため、比較用のデータの積分時間は静穏期のものより少なくなってしまう。そのため、精度が高いモデルフィッティングを実施できるように、ノイズの差分に用いるひさき衛星のキャリブレーション観測データを再度見直す予定である。 活発期のイオから散逸する酸素原子のパラメーターが静穏期と比べて変化するかを議論することが最終年度の主題になる予定である。
|
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] Hisaki observation of the oxygen neutral cloud around Io’s orbit before and during the enhancement event of Io plasma torus2022
Author(s)
R. Koga, F. Tsuchiya, M. Kagitani, T. Sakanoi, M. Yoneda, K. Yoshioka, I. Yoshikawa, T, Kimura, G. Murakami, A. Yamazaki, H. T. Smith, F. Bagenal
Organizer
Magnetospheres of the Outer Solar System meeting 2022
Int'l Joint Research / Invited
-
-