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2022 Fiscal Year Annual Research Report

高速反応の触媒的不斉誘導を実現する協働触媒系の開発

Research Project

Project/Area Number 21J23149
Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

村田 竜一  京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC1)

Project Period (FY) 2021-04-28 – 2024-03-31
Keywordsハロゲン化 / 有機触媒
Outline of Annual Research Achievements

計画以上に研究は進行しており、22年度は本研究の論文化と、更なる利用可能性の拡張に成功した。本研究は、①「触媒によって反応を止める」という新しい概念を実証し、②更にその新概念を用いた独自協働触媒系を開発し、高速反応の触媒的不斉誘導を達成することを目標としている。21年度は、第一段階である、新規独自触媒を開発し、その概念を実証することに成功した。また反応機構を理解するための綿密な実験にも取り組み、鍵化学種を単離し、核磁気共鳴装置等による分光学的同定を済ませ、その反応性などを明らかにした。これによって「本来反応を加速するはずの触媒がなぜ反応を止めるのか」という学術的疑問を解消することができた。そして22年度は、研究の第二段階である、この触媒とは独立して働く別の不斉触媒をさらに組み合わせた協働触媒系を開発し、これまで原理的に実現不可能と考えられていた高速反応領域における触媒的不斉制御を達成した。また、この触媒の更なる利用可能性を実現した。すなわち、微量の反応活性種の指示薬として利用できることを明らかにした。23年度は、これらの一連の研究を論文化していきたい。また、これらを基盤技術とした、光学活性炭素環の一挙構築を伴う不斉ハロ炭素環化反応に取り組みたい。更に、本触媒を多くの研究者に利用してもらいやすくするため、本触媒の新たな合成法を開発したい。22年度に予備的な検討は完了しているため、次年度はこれらを論文化することに注力したいと考えている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

本研究の鍵化学種を単離し、核磁気共鳴装置等による分光学的同定を済ませ、その反応性などを明らかにした。これによって「本来反応を加速するはずの触媒がなぜ反応を止めるのか」という学術的疑問を解消することができた。また、微量の反応活性種の指示薬として利用できることを明らかにし、更なる利用可能性を発見した。

Strategy for Future Research Activity

23年度は、これらの一連の研究を論文として一つの形にしたい。また、これらを基盤技術とした、光学活性炭素環の一挙構築を伴う不斉ハロ炭素環化反応に取り組みたい。更に、本触媒を多くの研究者に利用してもらいやすくするため、本触媒の新たな合成法を開発する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022 Other

All Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] トランスシクロオクテン-ブロモニウム錯体の単離と有機合成への利用2022

    • Author(s)
      村田竜一、下道謙太、平松将嗣、松原誠二郎、浅野圭佑、浦口大輔
    • Organizer
      第34回 万有札幌シンポジウム
  • [Remarks] 松原研究室

    • URL

      https://smatsubara.wixsite.com/matsubara-kyoto-u

URL: 

Published: 2023-12-25  

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