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2023 Fiscal Year Annual Research Report

うつ病発症メカニズムの解明~遺伝性うつ病Perry症候群を起点に~

Research Project

Project/Area Number 22KJ1846
Allocation TypeMulti-year Fund
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

福井 悠斗  京都大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC2)

Project Period (FY) 2023-03-08 – 2024-03-31
KeywordsPerry病 / DCTN1 / iPS細胞 / セロトニン神経 / プロジェリン / うつ
Outline of Annual Research Achievements

前年度までにG67Dの変異をヘテロにノックインしたPerry病モデルマウスの作製に成功していた。これに続いて今年度では、G67Dノックインマウスを通常飼育条件下で加齢させ、6ヶ月齢にて行動表現型を解析した。その結果、G67Dノックインマウスは同腹の野生型マウスと比較して、雌マウスにおけるうつ様行動の増加および雄マウスにおけるストレス脆弱性の増加が認められた。さらに組織学検討では、6ヶ月齢ヘテロノックイン雌マウスにおいてSNドーパミン神経細胞数に変化が見られなかったのに対して、DRNセロトニン神経細胞数は減少していた。
前年度までにプロジェリンを発現したG67DおよびY78C変異iPS細胞においてセロトニン神経細胞数の減少が観察された。これに続いて今年度では、Y78C変異タンパク質のみを特異的にノックダウンできるProbeの作製し、プラスミド混合液および株価細胞の過剰発現実験においてその特異的な作用を確認した。さらにこのProbeセロトニン神経に分化させたiPS細胞にレンチウイルスベクターを用いて導入し、病態表現型として観察されていたセロトニン神経細胞数の減少を改善した。
これらの結果は、細胞老化と変異の相乗的効果によるセロトニン神経変性脱落がPerry病の病態形成に関わることを示唆しいる。
以上、本研究では迅速かつ頑健なセロトニン神経への分化誘導方法を新たに確立し、ヒトiPS細胞およびマウスにPerry病原因変異を導入することで、病態モデルセロトニン神経および病態モデルマウスを作製することに成功した。作製したモデルを解析することで、Perry病におけるセロトニン神経病理を再現し、核酸医薬の有用性を示唆する知見を得た。これらの研究成果は、Perry病の病態解明および治療薬開発に資する基礎的な知見となるものである。

  • Research Products

    (1 results)

All 2024

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Wild-Type DCTN1 Suppresses the Aggregation of DCTN1 Mutants Associated with Perry Disease2024

    • Author(s)
      Yuto Fukui, Hisashi Shirakawa, Shuji Kaneko, Kazuki Nagayasu
    • Journal Title

      Biological and Pharmaceutical Bulletin

      Volume: 47 Pages: 253-258

    • DOI

      10.1248/bpb.b23-00828

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2024-12-25  

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