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2023 Fiscal Year Annual Research Report

知的・発達障害のある若者のライフコース選択および就労の多様化に向けた国際比較研究

Research Project

Project/Area Number 22KJ2075
Allocation TypeMulti-year Fund
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

中元 航平  大阪大学, 人間科学研究科, 特別研究員(DC1)

Project Period (FY) 2023-03-08 – 2024-03-31
Keywords障害のある若者 / 就労移行 / 就労支援
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、障害のある若者の就労移行過程と就労継続過程の現状を、当事者やその関係者へのインタビューを基に明らかにした上で、就労選択肢の多様化や障害があっても働き続けられる働き方/職場のあり方を検討した。そして就労移行過程、就労継続過程に影響を及ぼす要因とは何かを問うた。
夏期にはこれまでフィールドワークを行ってきたワーカーズコープの事業所を訪問し、障害のある若者や彼らを受け入れる組合員にインタビューを行った。そして得られた情報から、障害のある若者の就労継続過程に影響を及ぼす要因を分析した。
その上で、これまで行ってきた知的障害のある若者の就労移行過程や就労準備支援の調査、ワーカーズコープにおける障害のある若者の就労継続過程の調査を接続し、『障害のある若者の就労移行・就労支援に関する研究』という題目で博士論文を執筆した。同論文ではエコロジカルモデルを援用し、障害のある若者の就労移行過程、就労継続過程を形成する要因を考察した。その結果、就労移行過程では、特別支援教育における就労志向性、就労に対する若者本人や関係者が持つネットワーク、障害者手帳中心主義、一般就労志向の障害者施策が相互に影響を及ぼし合っていることが明らかとなった。就労継続過程では、職場内外での相談先の保持、障害に合わせた柔軟な就労の実践、職場内での立場の可変性の保障、職場と支援機関の連携体制が彼らの就労継続過程を形成、下支えしていることが明らかとなった。
同論文では、障害のある若者が社会的ネットワーク上で不利になりやすいことを念頭に置き、彼らのネットワークの安定化/豊饒化につながる直接的/間接的な諸要因の顕在化と、それらと当事者や各ステークホルダーとの連関に着目する視点の有効性を提示した。加えて、移行研究における障害者領域の開拓、障害者の働きづらさを生活史上の揺らぎという観点から捉える視座を意義として提示した。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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