2023 Fiscal Year Annual Research Report
Rubiconによる新規エクソソーム産生制御機構の解明
Project/Area Number |
22KJ2151
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
柳川 恭佑 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Keywords | エクソソーム / 老化 / マイクロRNA / オートファジー |
Outline of Annual Research Achievements |
細胞は多胞性エンドソーム(MVB)内の腔内膜小胞(ILVs)を細胞間コミュニケーションに重要なエクソソームとして細胞外へ放出する。エクソソーム生合成とオートファジーには関連があることが示唆されているが、その詳細は不明である。我々はオートファジー関連因子に対してエクソソーム産生制御因子のsiRNAスクリーニングを行い、オートファジーの負の制御因子であるRubiconがエクソソーム産生を制御することを見出した。Rubicon相互作用因子解析およびsiRNAスクリーニングからRubiconはWIPIをエンドソームにリクルートすることでエクソソーム産生を促進していることがわかった。WIPIはILV形成を制御するESCRTとRubicon依存的に相互作用し、ESCRTのエンドソームへのリクルートとILV形成に必要であった。またRubiconhはいくつかのモデル生物において加齢依存的に蓄積することが知られており、マウスにおいて加齢依存的に増加するエクソソーム産生に必要であることもわかった。マウスの血清エクソソーム中smallRNAシークエンス解析から、寿命延長経路や細胞老化の関連因子へ結合が予測されるmiRNAが加齢およびRubicon依存的に増加していることを見出した。以上より、Rubiconはエクソソーム生合成を制御しており、加齢関連エクソソームの量と質の決定を行っていることが示唆された。
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