2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22J22695
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
揚村 朋弥 大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2022-04-22 – 2025-03-31
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Keywords | 関節リウマチ / 破骨細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
破骨細胞は"骨を食べる"生体内で唯一の細胞であり、定常状態では骨を作る骨芽細胞と共に骨の恒常性維持に関わっている。破骨細胞はこのような生理的機能を持つ一方で、関節リウマチなどの炎症状態では病的に"骨を食べる"ことで骨破壊を惹起することが知られている。これまで、関節リウマチにおける骨破壊は、骨の恒常性を維持している破骨細胞が関節局所で異常に活性化することで引き起こされると考えられていた。しかし近年、関節炎モデルマウスの炎症滑膜組織の網羅的遺伝子発現解析によって、骨髄中には存在しない特定のマクロファージサブセットが炎症滑膜局所に存在することが報告された。加えて、この細胞は破骨細胞の関連遺伝子を高発現しており、著明な破骨細胞分化能を有することから関節炎特異的な破骨前駆細胞であることが明らかになった。また、この悪玉破骨細胞について解析を行ったところ、本来抗原提示細胞が保有している機能分子の発現が亢進していることが明らかになった。そこで本研究では、関節局所での骨破壊に特化した悪玉破骨細胞が、骨破壊には直接的な関係性はないとされる機能分子を発現している病理学的意義について解明することを目的とした。本年度は、関節炎特異的な悪玉破骨細胞の分化メカニズムと機能分子の発現を解析するために破骨前駆細胞集団のシングルセルRNAシーケンスを実施し、分化経路の詳細な解析をおこなった。また、この悪玉破骨細胞の分化メカニズムについて解析を行う中で新しい知見を得ることができたため合わせて解析する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
シングルセルRNAシーケンス解析を駆使して、関節炎に特異的な悪玉破骨細胞の分化経路・分化メカニズムの一端を明らかにすることができ、本年度終了時としては概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度に引き続き、シングルセルRNAシーケンス解析をもとに関節炎特異的な悪玉破骨細胞の分化メカニズム・機能分子の発現について解析する。特に、機能分子の発現がどのようにして制御・誘導されているのかについて解析する。
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Research Products
(3 results)