2023 Fiscal Year Annual Research Report
The search for microlensed radio emission from exolpanets
Project/Area Number |
22KJ2510
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
潮平 雄太 熊本大学, 自然科学教育部, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Keywords | 太陽系外惑星 / オーロラ電波 / 電波観測 / 電波天文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、長周期系外惑星が放射する低周波電波(オーロラ電波)の探査を行った。これまでの観測で木星や褐色矮星からのオーロラ電波が検出されているという背景から、長周期の惑星であっても、固有の磁場を有する惑星の高速自転と周囲のプラズマとの相互作用により強力なオーロラ電波を駆動すると期待される。そこで、この研究ではインドの電波干渉計uGMRTを用いβ Pictoris bの観測を行った。結果的に検出には至らなかったが、ターゲットの電波強度について上限値を設け、β Pictoris bの電離層と磁気圏に関するパラメータの制限を行った。これら結果は論文としてまとめ、出版した。
今年度から新たに電波観測を通じた地球外文明探査に着手した。地球外の知的生命体探査(SETI: Searching for ExtraTerrestrial Interigence)の一環として、系外惑星発見以前から電波観測が行われている。この研究では、地球外文明が「周期的なパルス波」を用いて通信することを想定し、1990年代に行われたオーストラリアのParks電波望遠鏡の南天サーベイのデータを用いて探査を行った。先述のようなターゲットの特性を考慮し、解析には従来の高速フーリエ変換ではなく、パルサーの観測データで用いられるFolding を応用した手法を採用した。しかし、目的の信号の検出には至らなかった。この結果は既に国際学会で報告済みであり、現在、論文化を目指している。
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