2023 Fiscal Year Annual Research Report
加齢による細胞外小胞の変化:心血管疾患の新たな病態機序
Project/Area Number |
22KJ2648
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
藤岡 友星 北里大学, 獣医学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Keywords | 細胞外小胞 / 加齢 / 細胞老化 / 心線維芽細胞 / ドキソルビシン / オートファジー |
Outline of Annual Research Achievements |
細胞外小胞(extracellular vesicles; EV)は様々な細胞から分泌される脂質二重膜で構成された球状粒子で、細胞間情報伝達を担う機能性粒子として近年注目されている。本研究課題の目的は、「加齢・細胞老化関連の心血管疾患発症・進展メカニズムを解明する為に、EVを介した病態制御機構をin vitro細胞レベルおよびin vivo生体レベルで解析する」ことである。研究代表者はこれまで、ドキソルビシン(doxorubicin; DOX)処置により細胞老化を誘導したラット新生仔由来心線維芽細胞(neonatal rat cardiac fibroblasts; NRCFs)培養上清由来EV (DOX-EV)がNRCFsにおいてオートファジーを誘導する事を明らかにしている。加えて、ラット新生仔心筋細胞(neonatal rat cardiomyocytes; NRCMs)においてDOX-EVはオートファジーを誘導しないことを明らかにした。以上の成果を纏めて学術誌に学術論文を公表した。さらに、DOX-EVに含まれるオートファジー誘導の原因分子を明らかにすることを目的として検討を行い、以下の結果を得た。1)次世代シークエンサーを用いたmicroRNA (miRNA)の網羅的発現解析により、正常NRCFs培養上清由来EVと比較してDOX-EVで増加している3種類のmiRNAを同定し、さらにその共通の標的遺伝子を見出した、2) NRCFsにおいてDOX-EVは標的遺伝子のタンパク質発現を抑制し、オートファジーを誘導する事を確認した、3) NRCFsにおいてNRCMsと比較して標的遺伝子のタンパク質発現が少ないことを明らかにした。以上を含む研究結果を複数の学会において発表した。
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