2022 Fiscal Year Annual Research Report
Understanding and reclassifying fluctuating inner ear diseases using biological multi-sensing information
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22J12645
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
山野邉 義晴 慶應義塾大学, 医学研究科(信濃町), 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2022-04-22 – 2024-03-31
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Keywords | 平衡機能障害 / ウェアラブルデバイス / 重心動揺計 / 頭部動揺 |
Outline of Annual Research Achievements |
世界中で多くの罹患者が存在する突発性難聴や、メニエール病などの変動性内耳疾患患者の「症状の推移と変動」に焦点を当て、内耳機能障害と診断されている患者に対して加速度・角速度・地磁気センサ搭載デバイスを用いて医療機関外における変動性内耳疾患の経時的な所見を解析することで、疾患の聴力と平衡覚の関係性を検討することを目指した。その中で、デバイスを貸し出して医療機関外で平衡機能検査を行うことが、医療機関内で実施する平衡機能検査(例:重心動揺検査)を行うことと同等に正確に変動性内耳疾患の経時的な所見を追跡できるかという点について検証するために、自宅で装着可能なウェアラブル加速度センサで計測される頭部運動と医療機関で測定する重心動揺検査の体重心動揺運動をモデル化して同時に計測し比較した。 運動を単純化してモデルとした頭部および重心動揺測定について、重心動揺計のプレートの周辺部で三脚の脚に干渉しない部分の任意の場所に、ほぼ鉛直方向に任意の大きさの荷重を適当な時間間隔で加えた。このように荷重することにより、荷重の位置、荷重の大きさ、荷重のタイミングをランダムにして、色々な荷重による評価値を得た。それぞれの頭部動揺測定装置と重心動揺計による記録を行い、両者の評価値(総軌跡長・外周面積など)の相関関係を検討した。 デバイスを用いて計測した頭部動揺にあたる運動の変位と重心動揺計で計測した重心動揺にあたる運動の変位について、その総軌跡長と外周面積の間には有意な相関を認めた。この結果は広く市販されているウェアラブルデバイスでも、適切な信号処理を加えることで院外における重心動揺検査の評価機器として利用できる可能性を示すものと考えられ、本結果について論文投稿を行った。今後この測定系を用いて実際の被験者に対しても検討を行い、実臨床において院外の平衡機能検査として使用しうるかどうかを検証する予定である。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Research Products
(4 results)