2023 Fiscal Year Research-status Report
対人場面における自他の印象形成メカニズムについての認知科学的研究
Project/Area Number |
22KJ2767
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
米満 文哉 中央大学, 文学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2025-03-31
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Keywords | 意思決定 / 顔認知 / 印象 / 認知科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該研究は,他者もしくは自己の印象がどのように形成されるのかを明らかにすることである。そのために,自己と他者,そしてそれらが存在する場,すなわちヒトとヒトとがインタラクションする全ての要素に着目している。これらの要素がどのように作用しあっているのかについて,自己と他者の印象形成メカニズムの解明を目指すものである。当該年度においては,他者の行動および顔による印象形成について着目した研究を行なった。具体的には,(1)詐欺被害エピソード中の人物を自己と見なした時の印象判断に関する研究や(2)マスクを着用した顔の魅力度における社会的関係性に応じた調整効果の性差という他者印象形成に関する研究といった主に2つの研究を行った。これらの研究は印象形成メカニズムを明らかにする上で評価者の属性や評価対象者との関係性が影響していることを示す,重要な知見である。成果としては,前者は国内学会で発表され論文投稿準備中,後者は論文投稿中である。また,印象評価対象をヒトからモノへと拡充させ,食品にどのような言語を対呈示することで食品印象が上昇するかという研究を行い,その研究結果について学会発表を行なった。また,広告モデルなど他者の印象形成の応用的研究についても,受け入れ教員と議論を重ね,その成果を次年度に学会発表する予定である。また,印象形成の基礎的研究である身体化と感情に関する英語論文が,査読付き国内誌に筆頭著者として1本掲載されている。以上のことから,当該年度はある一定の成果を上げることができたといえる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度は,(1)詐欺被害エピソード中の人物を自己と見なした時の印象判断に関する研究や(2)マスクを着用した顔の魅力度という他者印象形成に関する研究を行った。成果としては,前者は国内学会で発表され,後者は論文投稿中である。さらに,印象評価される対象を人からモノへと拡充させ,食品にどのような言語を対呈示することで食品印象が上昇するかという研究を行い,その研究結果について学会発表を行なった。また,広告モデルなど他者の印象形成の応用的研究についても,その成果を次年度に学会発表する予定である。また,基礎的研究である身体化と感情に関する英語論文が査読付き国内誌に1本掲載されている。このような成果から,これらの点より計画はある程度順調であるものと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
当該年度にて準備を進めてきた実験や実施途中の実験を行なって研究を進めていくと同時に,その他の関連する他者印象形成の研究も並行して進める予定である。
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Causes of Carryover |
学術条件整備追加交付額に未使用額が生じたため
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Research Products
(3 results)