2023 Fiscal Year Annual Research Report
生体適応型マイオスタチン光酸素化分子の創製~新規プロテインノックダウン法の確立~
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22KJ2793
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
岡本 英之 東京薬科大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2023-03-08 – 2024-03-31
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Keywords | マイオスタチン / ペプチド / 光酸素化反応 / 光増感剤 / コンジュゲート / オン/オフスイッチ |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、新規オン/オフスイッチ型光増感剤の詳細なメカニズム解析を実施した。構造の類似した蛍光分子あるいは計算化学を用いることで、本増感剤はオン/オフスイッチ機能を有することが示唆された。続いて、新規オン/オフスイッチ型光増感剤を用いて、マイオスタチン阻害ペプチドとのコンジュゲートを合成し、その機能評価を実施した。新規コンジュゲートは近赤外光照射下において、マイオスタチンを酸素化し、不活化した。また、その不活化能は従来のオン/オフスイッチ型光増感剤からなるコンジュゲートよりも強力かつ選択的であった。 本研究課題実施期間において、全てD-アミノ酸からなる16残基のマイオスタチン阻害ペプチドと光増感剤からなるコンジュゲートを獲得した。本コンジュゲートはマイオスタチンを光酸素化反応によって強力に不活化することに加えて、酵素分解に対して高い耐性を有することが示された。本結果より、生体内において安定性が高いと考えられるコンジュゲートの獲得に成功したと言える。本成果は論文投稿に至っている。また、従来とは異なる構造からなる新規オン/オフスイッチ型光増感剤を合成した。新規光増感剤は730nmの光照射下において一重項酸素を生成することが示され、かつこの一重項酸素の生成にはオン/オフスイッチが機能する。そして、本光増感剤とマイオスタチン阻害ペプチドからなるコンジュゲートを獲得した。新規コンジュゲートは従来のコンジュゲートと比較して、強力かつ選択的なマイオスタチン不活化能を有している。現在、新規オン/オフスイッチ型光増感剤に関連する成果を基に、特許出願を実施中である。以上のように、本研究課題実施期間では、論文投稿および特許出願の実施に至っており、今後の筋萎縮性疾患治療に貢献する成果を挙げたと考える。
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Research Products
(4 results)