2022 Fiscal Year Annual Research Report
PCBP1を介したフェリチンへの鉄輸送機構と鉄コア形成に及ぼす影響の解明
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22J15002
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
桑田 巧 創価大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2022-04-22 – 2024-03-31
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Keywords | PCBP1 |
Outline of Annual Research Achievements |
鉄は生命活動の維持に必須な元素であるが、遊離したFe2+はフェントン反応によりヒドロキシラジカルを生成し、細胞傷害を引き起こす。この為、球殻構造を持つ鉄貯蔵蛋白質 フェリチン (Ftn)がFe2+をFe3+に酸化し、Ftn内腔に不溶性の鉄コアとして貯蔵する。細胞内で効率的に不要な鉄をFtn内腔に貯蔵する為に、Ftnへ鉄を輸送する機能を持つ蛋白質poly rC-binding protein 1(PCBP1)が報告されている。本研究は、PCBP1の大腸菌による発現系および精製系を確立した。当初の研究実施計画の通り、精製したPCBPとフェリチンとの複合体の構造解析に向けた実験条件の検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の研究実施計画に照らし合わせると、やや進捗は遅れている。新規蛋白質の発現・精製系の確立においては考えられる範囲内の遅れであり、PCBP1の発現・精製系の確立という目的は達成した。精製したPCBPを用いて、フェリチンとの複合体の構造解析に向けた実験条件の検討を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
PCBP-フェリチン複合体の形成・精製条件を最適化する。十分な複合体サンプルが得られた後、クライオ電子顕微鏡・X線小角散乱によって構造解析を行い、PCBP1によるフェリチンへの鉄輸送機構の解明する。
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Research Products
(3 results)