2021 Fiscal Year Annual Research Report
顎骨骨髄炎の新たな疾患概念の確立とバイオマーカーに関する研究
Project/Area Number |
19J40070
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Center for Global Health and Medicine |
Principal Investigator |
矢原 寛子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, ゲノム医科学プロジェクト, 特別研究員(RPD)
|
Project Period (FY) |
2020-01-06 – 2024-03-31
|
Keywords | 顎骨骨髄炎 / 遺伝的要因 / バイオマーカー / 微生物叢 |
Outline of Annual Research Achievements |
顎骨骨髄炎の中でも免疫系の恒常性維持に異常を来した疾患に焦点を当てた研究計画の中で、本年度は、①当該疾患に関する簡便で臨床応用可能なバイオマーカーを明らかにし、②疾患の環境因子として、特徴的で発症の引き金になり得る口腔内微生物叢を明らかにすることを目指し、末梢血採血と唾液採取による検体収集を行い、末梢血採血と唾液採取により収集した検体から一連のデータを取得する計画であった。その計画通りに実験を進め、まず、採取した血液のリンパ球サブセット検査を行い、データを得ることができた。次に、血液からのRNA抽出プロトコールを確立し、RNAを抽出し、QCを通過した患者・健常者あわせて約20名分のサンプルについて、グロビンを除去した上で、1サンプルあたり最低6Gbの解読量を確保した全血RNA-Seqのデータを得ることが出来た。次に、サイトカインパネルを用いたマルチプレックスアレイでの血清サイトカインの発現検討も実施することができた。また、採取した唾液から、DNA抽出を完了し、患者10サンプルについて、1サンプルあたり最低10Gbの解読量を確保したショットガンメタゲノム解読を行うことができた。 7月から出産に伴う産休を取得し、来年3月まで育休を取得予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していた実験・シークエンシングを一通り終了し、貴重なデータを得ることが出来た。
|
Strategy for Future Research Activity |
7月から出産・育児のため研究を一時中断しているが、計画していたデータは一通り得られており、データを解析して論文化を目指すCOVID-19の影響で研究室に足を運ぶことのできない状況と学会参加の制限が生じているが、外注およびオンラインでの打ち合わせ・議論を適宜利用しつつ、円滑な研究の推進と研究成果の発表に努める。
|
Research Products
(1 results)