2022 Fiscal Year Research-status Report
新興国多国籍企業理論構築と国際分業構造変化分析のための国際共同研究
Project/Area Number |
22KK0023
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
中原 裕美子 九州産業大学, 経済学部, 教授 (40432843)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤沢 武史 関西学院大学, 商学部, 教授 (50181342)
高橋 信弘 大阪公立大学, 大学院経営学研究科, 教授 (40305610)
小林 拓磨 松山大学, 経済学部, 准教授 (40807765)
Gorshkov Victor 新潟県立大学, 国際経済学部, 准教授 (10742322)
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Project Period (FY) |
2022-10-07 – 2027-03-31
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Keywords | 新興国 / 多国籍企業 / 国際分業 / 中国 / インド / 台湾 / ロシア / ポーランド |
Outline of Annual Research Achievements |
当初は、2022年度内に1度、研究代表者を含むメンバー数名で、アメリカ、ボストンに渡航し、本研究の海外共同研究者の1人であるRavi Ramamurti氏が所長を務める、Northeastern Universityの新興国多国籍企業の研究機関、Center for Emerging Markets に Visiting scholarとして滞在し、共同研究を行う予定であった。 しかし、ロシアのウクライナ侵攻により燃油サーチャージが高騰し、本研究の期間内に、当初予定していた回数の海外渡航を行うことが困難になったため、渡航回数を少なくする必要があり、今年度の渡航は見送らざるを得なくなった。従って、海外渡航しての、海外共同研究者との対面での共同研究の前に、まず日本国内でできる研究を進めることとした。 そこで、本研究が今後依拠していく枠組みである、Ramamurti氏の整理による、新興国多国籍企業を捉える為の3つの鍵(Ramamurti(2020)、すなわち「進化段階:その企業がどのような進化段階にあるのか。Infant(幼児期)か、Adolescent(青年期)か、Mature(成熟期)か」「優位性:その企業の優位性はどこから来るのか。所在する国の特性からか、政府の政策(企業への補助金等)か、企業自身が持つ特性からか」「取り巻く環境(それら新興国多国籍企業が、どのようなグローバルコンテキストの影響を受けているのか)」に沿って、本研究が対象とする新興国の多国籍企業を捉える試みを行った。 また、それに基づいて、それら新興国多国籍企業の比較を行った。 (これら作業は、本研究の海外共同研究者の1人、Warsaw School of Economics(ポーランド)のAgnieszka McCaleb氏が別経費で来日したので、McCaleb氏と本研究のメンバーとで行うことができた)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概要欄に記載したとおり、予算制約のため、今年度の海外共同研究者Ramamurti氏の研究機関への渡航は見送ることとなったが、海外共同研究者との対面での共同研究の前に、まず国内でできる研究を進めることにし、本研究が依拠する枠組みである、本研究の海外共同研究者であるRamamurti氏による、新興国多国籍企業を捉える為の3つの鍵に沿って、本研究が対象とする新興国多国籍企業を捉える試みを行い、各国の新興国多国籍企業の比較を行った。 (これら作業は、本研究の海外共同研究者の1人、Warsaw School of Economics(ポーランド)のAgnieszka McCaleb氏が来日したため、対面で行うことができた) 従って、初年度の半年としては、おおむね順調な進捗となっていると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
「研究実績の概要」欄に記した分析は、初年度の半年間に、手始めとしてざっくりと行ったものであるため、今後、本研究の海外共同研究者であるRamamurti氏とともに、さらに深めて行きたいと考えている。 そのため、2023年度の9月に、Ramamurti氏が所属する、アメリカ、ボストンの、Northeastern University にある、新興国多国籍企業の研究機関、Center for Emerging Markets に Visiting scholarとして滞在し、Ramamurti氏による、新興国多国籍企業を捉える為の3つの鍵、すなわち「進化段階:その企業がどのような進化段階にあるのか。Infant(幼児期)か、Adolescent(青年期)か、Mature(成熟期)か」「優位性:その企業の優位性はどこから来るのか。所在する国の特性からか、政府の政策(企業への補助金等)か、企業自身が持つ特性からか」「取り巻く環境(それら新興国多国籍企業が、どのようなグローバルコンテキストの影響を受けているのか)」に、本研究が対象とする新興国多国籍企業をあてはめる共同研究を実施する予定である。 また、それと平行して、研究対象とする各新興国への現地調査を行うことも、今後考えていく。
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Causes of Carryover |
先述の通り、当初計画では、今年度内に1度、研究代表者を含むメンバー数名で、アメリカに渡航し、本研究の海外共同研究者であるRamamurti氏が所長を務める、Northeastern Universityの新興国多国籍企業の研究機関、Center for Emerging Markets に Visiting scholarとして滞在し、共同研究を行う予定であった。しかし、ロシアのウクライナ侵攻により、燃油サーチャージが高騰し、期間内に予定していた回数を渡航することが困難になったため、渡航回数を絞る必要があり、今年度の渡航は見送らざるを得なくなった。 そのため、今年度の配賦額の一部を、翌年度に繰り越した。 そこで、2023年度に、研究代表者を含むメンバー数名で同センターに滞在し、Ramamurti氏による新興国多国籍企業を捉える為の3つの鍵に、本研究が対象とする新興国多国籍企業をあてはめる共同研究を、実施する予定である。 また、それと平行して、研究対象とする各新興国への現地調査を行うことも考えていく。
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Research Products
(22 results)