2022 Fiscal Year Research-status Report
Effectiveness of the community-based nutrition program model for adolescent to maternal women in Nepal
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22KK0026
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
酒井 ひろ子 関西医科大学, 看護学部, 教授 (90434927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 一友 大手前大学, 国際看護学部, 教授 (30203897)
岩國 亜紀子 関西医科大学, 看護学部, 講師 (60514552)
李 錦純 関西医科大学, 看護学部, 教授 (60584191)
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Project Period (FY) |
2022-10-07 – 2026-03-31
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Keywords | ネパール人妊婦 / 貧血 / 栄養課題 / 思春期 / プレコンセプションケア |
Outline of Annual Research Achievements |
ネパールの農村部・山間部に居住する人々は健康格差の問題をもち、さらにコロナ禍により女性や妊産婦が必要とする保健サービスへのアクセスが制限されていた。ネパール人妊婦の貧血などの栄養不良による健康障害は公衆衛生上、深刻なレベルである。本研究では、栄養不良の予防と改善を目的とし、プレコンセプションケアから周産期ケアまでの継続した、根拠が明確な地元行政が主体となる支援の有用性を検証する。 さらに、当該地域の保健医療・教育分野における地方行政組織との継続的な連携体制の構築と、国際共同研究の基盤を創生することを目的としている。 ポカラ大学の研究者と遠隔会議を繰り返し、ネパール研究倫理委員会の承認を得る準備を進めている。さらに思春期女子の調査協力施設となる各学校、妊婦の調査施設となるプライマリヘルスセンターならびに9つの村の研究協力同意を得た。令和5年中には、地域小中高等学校に通う思春期女子を対象に、ベースライン調査を実施する予定であり、2年後の低体重、過体重・肥満そして貧血の有症率と栄養改善介入の有用性の評価を目的とし、ポカラ大学の共同研究者と、該当地域の村長、地方行政職員、マザーズグループそして、ヘルスポスト職員との会議を遠隔にて継続的に実施している。 さらに令和5年度中に、当該地域の全妊婦を対象にして、栄養不良(貧血・過栄養・低栄養)状態の評価を行う目的でベースライン調査を開始する予定である。現在、栄養改善介入への方策をポカラ大学研究者と協議し、ヘルスポスト職員が行う「妊婦栄養改善プログラム」の研修内容を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り、現地調整ならびにNepal Health Research Councilの承認を得るための準備が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の修正は今のところなく、研究実施施設や組織との調整が進んでいる。Nepal Health Research Council、該当行政村、関連施設倫理審査等の承認を得て、ベースライン調査を開始する予定である。
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Causes of Carryover |
Nepal Health Councilに研究計画書の承認を得る過程でスーパーバイズや現地調査が必要であり、その予算を計上していたが、これまで構築してきた組織から定期的な情報を提供がり、また現地調整員1名の現地調整で研究準備が進められている。今後、専門的知識の提供や現地調査に必要な人件費が必要となり翌年度分予算として使用する予定である。
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