2022 Fiscal Year Research-status Report
森林動態モデルによる生物多様性と気候変動の両者課題の同時解決策
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22KK0102
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
森 章 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (90505455)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 健太郎 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (20322844)
小林 勇太 東京農工大学, 農学部, 助教 (60900040)
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Project Period (FY) |
2022-10-07 – 2026-03-31
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Keywords | 生物多様性 / 生態系機能 / 森林生態系 / 多種共存 |
Outline of Annual Research Achievements |
当研究グルーぷは、これまでに「樹種多様性に富む森林ほど炭素隔離と貯留を促進する」といった観察パターンの背景メカニズムを探る野外大規模実験を実施している。ここに、個体ベースのプロセスモデルを併用することで、フィールド実験だけでは不可能な空間的・時間的スケールでの樹木多様性実験をバーチャルに実施する。得られる結果により、炭素と生物多様性の保全・回復を両立させる費用対効果の高い森林再生モデルを特定し、自然生態系の機能性に基づく国際環境政策の議論の基礎となる科学的根拠を提供する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
モデルの高度化が順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
仮想的な森林景観において樹木多様性実験を拡大するシミュレーションの試行を開始する。また、自身(国内)および海外の生物多様性-生態系機能の実験地の訪問、理論とモデルのすり合わせなどの国際共同研究を展開する。
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Causes of Carryover |
本年度はモデル高度化に関する作業を、オンライン会議やメールベースで行ったために、海外渡航の費用が必要ではなくなった。次年度には、本課題の共同研究者及び関連理論に詳しい研究者らとの議論のために、海外渡航費用を計上予定である。
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