2023 Fiscal Year Research-status Report
International joint research for elucidating the characteristics of local bioaerosol transmission on the anthropogenic activity
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22KK0174
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
藤吉 奏 広島大学, IDEC国際連携機構:PHIS, 助教 (20805808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 史人 広島大学, IDEC国際連携機構:PHIS, 教授 (30423122)
岩本 洋子 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 准教授 (60599645)
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Project Period (FY) |
2022-10-07 – 2026-03-31
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Keywords | バイオエアロゾル / 微生物群集 / 大気汚染 / チリ / 都市度 / メタゲノム解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、生物因子の拡散とその影響を明らかにするため、人口密度と地理的条件が異なる都市で大気試料を採取した。具体的には、チリ約200 kmにわたって横断する6都市(Icalma, Melipeuco, Cunco, Temuco, Carahue, Puerto Saavedra)で、市役所敷地内にて3ヶ月に一度試料を採取した。 現在までに、合計18試料を採取し、これらの試料の日本への輸送も完了している。試料採取と同時に、生物因子の拡散に影響を与えると考えられる様々な物理化学的項目(温度、湿度、PM2.5、PM10、VOC)も試料採取時に測定した。また試料採取地点の一つに気象ステーションを設置している現地研究者とコンタクトを取り、2022年から1年間のモニタリングデータを取得した。2024年1月にはチリ側のカウンターパートに学内セミナーで発表してもらい、研究打ち合わせをした。これらの活動を通じて、本研究の進行と結果の共有を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度現地カウンターパートと共同で試料採取地点を選定したおかげで、本年度は順調に試料採取ならびに物理化学的環境測定も進めることができた。また幸いにも、試料採取地点の一つに気象ステーションを設置している現地研究者との接触が可能だったことから、試料採取時だけではない継続的な環境観測データも取得できた。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年に引き続き、大気環境と微生物の拡散に関する理解を深めるため、チリ国内の6都市で年4回のエアロゾルサンプリングを実施する。また、各都市の気象観測所から気象データを取得する。採取した大気試料からのDNA抽出を進め、微生物群集構造と汚染指標遺伝子の分析を進める。これらの分析結果と物理化学的パラメータとともに定性・定量分析を行い、これらの要因がどのように生物因子の拡散に影響を与えるかを詳細に調査する。また、チリ側のカウンターパートとの協力をさらに深め、共同研究の範囲を拡大する。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は二つある。1つ目は、共同研究者の一人が現地研究者との交流を目的に昨年度は別予算で渡航したため。今年度、現地で研究調査するための渡航費用として使用する予定である。2つ目は、現地研究者を日本に招聘するための予算を計上していたが、学内の招聘予算を別途取得することができたため。今年度現地カウンターパートを日本に招聘するための費用として使用予定である。
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Research Products
(8 results)