2015 Fiscal Year Annual Research Report
マウスを用いたゲノム高度可塑化因子の同定とその応用
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23220011
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
小倉 淳郎 国立研究開発法人理化学研究所, バイオリソースセンター, 室長 (20194524)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 訓也 国立研究開発法人理化学研究所, バイオリソースセンター, チームリーダー (40240915)
石野 史敏 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (60159754)
若菜 茂晴 国立研究開発法人理化学研究所, バイオリソースセンター, チームリーダー (90192434)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | マウス / ゲノム再プログラム化 / ゲノム可塑性 / 核移植クローン / ES細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに、129系統マウスの体細胞クローン産子出生率が高いことと、胎盤重量が小さい(正常)という特徴的な表現型を利用して、C57BL/6 (B6) x 129 系統のリコンビナント近交系セットを用いた体細胞クローン実験結果から、129系統マウスのゲノム可塑性因子をゲノム上の4カ所(4染色体)の領域に絞り込んだ。さらに、これらの染色体を B6 あるいは 129系統に置換した、いわゆるコンソミック系統を利用して核移植クローンを行った結果、8番染色体上の領域に再プログラム化を促進する因子がコードされている可能性が示唆された。また、さらに領域の確認のために、コンソミック系統解析以前に用いたリコンビナント近交系を用いて血清+LIF条件(129系統でのみES細胞が樹立できる)でES細胞を樹立したところ、核移植クローン実験と同様の結果が得られた。そこで、8番染色体上の当該領域に絞り込み、B6 および129系統のゲノムシーケンスを実施し、アミノ酸置換を検索した結果、1つの遺伝子が候補として挙がった。この遺伝子は、ヒストンメチル化を通じてヘテロクロマチンの安定化をもたらすタンパク質をコードしている。B6 と 129系統との多型は、リン酸化部位であり、機能低下と矛盾しない。そこで、この遺伝子領域の129 ゲノム由来 BACを作出し、トランスジェニックマウスを作出した。現在、そのマウスのゲノム可塑性を解析中である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Cellular dynamics of mouse trophoblast stem cells: Identification of a persistent stem cell type.2016
Author(s)
Motomura K, Oikawa M, Hirose M, Honda A, Togayachi S, Miyoshi H, Ohinata Y, Sugimoto M, Abe K, Inoue K, Ogura A.
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Journal Title
Biology of Reproduction
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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