2014 Fiscal Year Annual Research Report
RNAとタンパク質の相互作用を用いたヒト細胞運命制御システムの構築
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23221011
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
井上 丹 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (40114855)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | RNP |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度であるため、分子デザインによる多機能性RNPの構築とその細胞運命制御システムへの応用研究に焦点を絞り、研究完成に向けて集中的に研究を推進した。 1)昨年度、未完成であったヒト細胞表面レセプターに特異的に結合する三角形RNPを用い信号伝達のON/OFFを制御してアポトーシスの誘導及び阻害を、三角形のサイズを変えることにより定量的に制御できることを論文として報告した。この研究はナノサイズの人工デバイスの大きさの違いによる定量的な新しい信号伝達制御法である。また、この手法の一般化を目指して研究を進めている。 2)三角形RNPの精製法を開発し論文として報告した。RNPの精製法は報告がなく独自に開発をする必要があり、それに成功した。 3)四角形RNPの構築研究を進め、2種類のものを再現性良く作成することに成功し、その存在をAFMで確認した。また、4つの機能性タンパク質を装着するRNPの作成とその応用への可能性を示し論文にまとめた。あたらしく、4つの異なる機能性タンパク質を有する人工デバイスの開発が可能であることを示した。 4)円順列置換による三角形RNA足場上でのタンパク質の配向性の変換に成功し、論文にまとめた。これは今後必要となる三角形RNPの精細な立体制御を可能にした新しいナノテクノロジー技術である。5)三分割型足場RNAを用いた三角形RNA各頂点への三つの異なるタンパク質が結合した、すなわち三つの異なる機能を有するタンパク質をもつ三角形RNPの作成に成功し論文にまとめた。これは、例えば細胞認識、蛍光マーキング、細胞毒性をもつタンパク質を同じRNA上に設置して細胞の運命制御を行うデバイスの作成を可能にする技術である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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