2012 Fiscal Year Annual Research Report
大陸成長史と構造浸食:第二大陸の成長とマントルダイナミクス
Project/Area Number |
23224012
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
丸山 茂徳 東京工業大学, 地球生命研究所, 教授 (50111737)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 哲也 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (00467028)
駒林 鉄也 東京工業大学, 理工学研究科, 助教 (20444119)
千秋 博紀 千葉工業大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (30359202)
趙 大鵬 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (70304665)
大森 聡一 放送大学, 教養学部, 准教授 (90267469)
|
Project Period (FY) |
2011-05-31 – 2016-03-31
|
Keywords | 大陸地殻 / 構造浸食 / 沈み込み帯 / 第二大陸 / マントル対流 |
Research Abstract |
表層地質グループは、本年度までにイギリス、スコットランドならびにウェールズ地域のから系統的に採取した砂岩からジルコンを分離し、大陸成長に伴って形成された砂岩の解析をさらに進め、ジルコンの年代頻度分布を完成させた。ジルコン年代頻度分布曲線の完成によって、大陸縁辺の成長ならびに構造浸食による大陸地殻の消失について定量的な議論を可能にし、合計19に及ぶ関連論文が印刷された。 高圧実験グループは、TTG組成におけるカリウムを含む鉱物の下部マントル深部での相関係を各種装置を利用して調査し、5つの論文にまとめあげた。 地震グループは、全地球規模ならびにアジア大陸下のP波トモグラフィー像の解析から判明した520-660km深度に存在する第2大陸の分布推定を進めた。特に日本、中国地域においてより詳細な分布図の作成に成功し、13論文が国際誌に掲載された。 地球化学グループは、平成23年度の課題として残った液中レーザーアブレーション法のジルコンへの適用方法の開発を進め、3つの論文が印刷になった。 数値計算グループは、第2大陸ならびに第3大陸に含まれる放射性元素(U,Th,K)の放射改変による発熱が与えたマントル対流を計算し、現在、投稿論文を準備中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各グループとも研究内容ならびに期日の設定を具体的に行い、目標達成を見据えた緊張感とともに研究実施計画に基づいて着実に研究内容を推進することができたため、ほぼ予定どおり研究を遂行することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
これまでのところ順調に研究は進んでいるので、これまでの研究に新たに次の研究を加える。(1)世界35の主要な河川の河口砂ジルコンの年代頻度分布曲線研究から求めた大陸地殻成長率計画がほぼ終了したので、新たに世界的不整合直上の砂岩層中のジルコン年代頻度分布の組織的研究を開始する。すでに予察的に、西オーストラリアの26億年前の砂岩層のジルコン年代頻度分布研究を開始した。この計画は、26億年前の世界の河川の河口砂ジルコンの年代頻度分布研究を意味するので、この曲線(45-26億年前)と現世の河口砂ジルコンから求めた年代頻度分布曲線を比較して求められる『差』が後の時代の構造浸食で地表から消失した大陸地殻となる。(2)冥王代の大陸地殻が、どの時代まで地表に残存していたか?Wilde達が、原生代前期の地層から40-44億年前のジルコンを発見報告している。これらは、花崗岩質マグマから晶出しているが、更に古い45-44億年前のジルコンの発見を目指す。また、いつの時代まで、冥王代の大陸地殻が表層に残存したかの解析を目指す。これまでに得られたデータの論文化、更に総合化した論文を多産できるように努力する。
|
Research Products
(50 results)
-
[Journal Article] Recycled crustal zircons from podiform chromitites in the Luobusa ophiolite, southern Tibet2013
Author(s)
Yamamoto, S., Komiya, T., Yamamoto, H., Kaneko, Y., Terabayashi, M., Katayama, I., Iizuka, T., Maruyama, S., Yang, J.S., Kon, Y., Hirata, T.
-
Journal Title
Island Arc
Volume: 22
Pages: 89-103
Peer Reviewed
-
[Journal Article] Northward extrusion of the ultrahigh-pressure units in the southern Dabie metamorphic belt, east-central China2013
Author(s)
Yamamoto, H., Terabayashi, M., Okura, H., Matsui, T., Kaneko, Y., Ishikawa, M., Maruyama, S.
-
Journal Title
Island Arc
Volume: 22
Pages: 51-62
Peer Reviewed
-
[Journal Article] Micro-X-ray absorption near edge structure determination of Fe3+/sigma Fe in omphacite inclusion within garnet from Dabie eclogite, East-Central China2013
Author(s)
Terabayashi, M., Matsui, T., Okamoto, K., Ozawa, H., Kaneko, Y., Maruyama, S.
-
Journal Title
Island Arc
Volume: 22
Pages: 37-50
Peer Reviewed
-
[Journal Article] The naked planet Earth: Most essential pre-requisite for the origin and evolution of life2013
Author(s)
Maruyama, S., Ikoma, M., Genda, H., Hirose, K., Yokoyama, T., Santosh, M.
-
Journal Title
Geoscience Frontiers
Volume: 4
Pages: 141-165
Peer Reviewed
-
-
-
[Journal Article] Evolution of the African continental crust as recorded by U-Pb, Lu-Hf and O isotopes in detrital zircons from modern rivers2013
Author(s)
Iizuka, T., Campbell, I.H., Allen, C.M., Gill, J.B., Maruyama, S., Makoka, F.
-
Journal Title
Geochimica Et Cosmochimica Acta
Volume: 107
Pages: 96-120
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-