• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Annual Research Report

子どもの運動成就特性に基づくコンピュータ適応型運動学習の解明

Research Project

Project/Area Number 23240093
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

西嶋 尚彦  筑波大学, 体育系, 教授 (50202239)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鈴木 宏哉  東北学院大学, 教養学部, 准教授 (60412376)
中野 貴博  名古屋学院大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (50422209)
Keywords運動能力 / 運動学習 / 子ども / 適応型テスト / コンピュータテスト
Research Abstract

【研究の成果】運動を成就するごとに運動技能水準を絶対評価し,分解画像や動画のデジタル教材として逐次的に運動項目が表示される適応型アルゴリズムを構築するために必要な4課題のうちのa) 小学校体育6領域の教材運動項目の運動局面を構成する機能的動作と達成度評価基準の分析と, b) 機能的動作に対応した下位教材運動項目の成就難易度と絶対評価精度を分析した.
【研究の実施】1) 前期2年間では小学校全学年の体育6領域の下位教材運動特性を分析し,後期2年間で携帯型PCに分解画像と動画を表示するアルゴリズムを作成した.教材運動内容が中高学年と低中学年とで異なるために,2年度に分けて分析した.2) 体育6領域ごとに,教材運動の運動局面ごとの機能的動作に準拠して下位教材運動を構成した.3) 学習ノート型の運動局面の分解画像質問による教材運動成就質問紙を作成して測定した.4) 項目反応理論(IRT)の数理モデルを適用して,運動成就パターンデータから運動項目特性を分析し,運動技能得点と実技成績に対する下位運動項目間に潜在する階層的因果関係を分析した.対象は,小学校で同意が得られた4年生から6年生の男女計600人前後であった.1学期の単元の測定は次年度で実施した.手順は,1) スポーツ・体育の専門家5名を対象とするデルファイ法と特性要因分析法を適用して,体育6領域の教材運動項目の機能的動作と成就評価基準を構成した.2) 教材運動項目の運動局面ごとの機能的動作に準拠して下位教材運動項目を構成した.調査項目は,体力つくり運動系の運動項目は4種目27項目,器械運動系はマット17種目99項目,鉄棒15種目84項目,跳箱7種目49項目,陸上運動系は4種目32項目,水泳系はクロールと平泳ぎで9種目59項目,ボール運動系は基礎,サッカー戦術で32項目,で構成した.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

小学校体育で1年間に実施する単元が測定対象であるために,初年度は3学期の単元のみ測定を実施した.1学期と2学期の測定は,繰り越して,次年度に実施したことで,おおむね順調に,研究計画に従って単元の測定を実施した.測定から得られたデータ分析では,運動を成就するごとに運動技能水準を絶対評価し,分解画像や動画のデジタル教材として逐次的に運動項目が表示される適応型アルゴリズムを構築するために必要な4課題(aからd)のうちの2課題にいついて,実施した.a) 小学校体育6領域の教材運動項目の運動局面を構成する機能的動作と達成度評価基準の分析と, b) 機能的動作に対応した下位教材運動項目の成就難易度と絶対評価精度の分析を実施した.具体的には,1) 前期2年間では小学校全学年の体育6領域の下位教材運動特性を分析し,後期2年間で携帯型PCに分解画像と動画を表示するアルゴリズムを作成した.教材運動内容が中高学年と低中学年とで異なるために,2年度に分けて分析した.2) 体育6領域ごとに,教材運動の運動局面ごとの機能的動作に準拠して下位教材運動を構成した.3) 学習ノート型の運動局面の分解画像質問による教材運動成就質問紙を作成して測定した.4) 項目反応理論(IRT)の数理モデルを適用して,運動成就パターンデータから運動項目特性を分析し,運動技能得点と実技成績に対する下位運動項目間に潜在する階層的因果関係を分析した.対象は,小学校で同意が得られた4年生から6年生の男女計600人前後であった.主要な手順は,1) スポーツ・体育の専門家5名を対象とするデルファイ法と特性要因分析法を適用して,体育6領域の教材運動項目の機能的動作と成就評価基準を構成した.2) 教材運動項目の運動局面ごとの機能的動作に準拠して下位教材運動項目を構成した.

Strategy for Future Research Activity

【次年度】運動を成就するごとに運動技能水準を絶対評価し,分解画像や動画のデジタル教材として逐次的に運動項目が表示される適応型アルゴリズムを構築するために必要な4課題のうちの2課題に焦点を絞り,段階的に研究プロジェクトを推進する.a) 小学校体育6領域の教材運動項目の運動局面を構成する機能的動作と達成度評価基準の分析, b) 機能的動作に対応した下位教材運動項目の成就難易度と絶対評価精度の分析である.対象は,小学校で同意が得られた4年生から6年生の男女計600人前後である.調査項目は,体力つくり運動系の運動項目は4種目27項目,器械運動系はマット17種目99項目,鉄棒15種目84項目,跳箱7種目49項目,陸上運動系は4種目32項目,水泳系はクロールと平泳ぎで9種目59項目,ボール運動系は基礎,バスケットボール,サッカー,ソフトバレーボール,戦術で62項目,表現運動系は21項目,程度で構成する.主要な手順は,1) スポーツ・体育の専門家5名を対象とするデルファイ法と特性要因分析法を適用して,体育6領域の教材運動項目の機能的動作と成就評価基準を構成する.2) 教材運動項目の運動局面ごとの機能的動作に準拠して下位教材運動項目を構成する.3) 新体力テスト8項目を測定し,体力テスト合計点とともに併存妥当性基準とする.4) 学習ノート型の運動局面の分解画像質問による教材運動成就質問紙を作成して測定する.5) 体育6領域ごとに項目反応理論(IRT)の数理モデルを適用して,運動成就パターンデータから運動項目特性を分析し,運動技能の絶対評価基準と適応型パラメータを分析する.
【問題点】小学校体育の1年間に実施される単元を測定対象としていることから,次段階の研究課題の実験と測定も,やはり,3学期から開始して,次年度に繰り越して,1学期と2学期の単元の測定となる.

  • Research Products

    (2 results)

All 2012

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 子どもの体力・運動能力の向上を支える生活習慣2012

    • Author(s)
      西嶋尚彦
    • Journal Title

      栄養教諭

      Volume: 27 Pages: 14-19

  • [Journal Article] 子どものニューメディア使用と健康生活2012

    • Author(s)
      徐広孝,西嶋尚彦
    • Journal Title

      子どもと発育発達

      Volume: 9 Pages: 234-239

URL: 

Published: 2014-07-24  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi