2015 Fiscal Year Annual Research Report
アジア・アフリカ諸国の理数科教育協力に関する総合的研究
Project/Area Number |
23240106
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
池田 秀雄 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (50112165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 卓也 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (00335720)
松原 憲治 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 総括研究官 (10549372)
小塚 英治 広島大学, 国際協力研究科, 特任准教授 (50711496)
清水 欽也 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (70325132)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 国際協力 / 教育開発 / 教員研修 / 理数科教育 / 理科教育 / 数学教育 / 授業分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成23年度から平成27年度まで5年間にわたって本補助金により、アジア・アフリカの開発途上国を対象として、日本の国際協力機構(JICA)が実施した各国の初等・中等学校における理科および算数・数学の強化プロジェクトに関して情報収集・比較・それぞれの効果等に関して実証的な研究を実施した。 平成27年度は本補助金の最終年度に当たり、各国それぞれの研究の総括を行うとともに5カ年間の総括を実施した。ザンビアについては中等学校における生徒実験の有効性を実証した。ケニアに対しては初等レベルでの手回し発電機の導入に関して日本の民間会社(ナリカ)と提携して研究するとともに、アフリカ地域の初・中等学校教師に対してその使用方法を伝達してその効果を検証しつつある。ガーナにおいては、理数科の現場教員が研修によって教授法がどのように変化するかについて、授業のビデオ記録データをもとに授業分析することによって明らかにした。理数科の授業分析法については、ザンビア、ガーナ、バングラデシュおよび比較対照として日本の比較分析を実施し、分析方法が確立され、途上国共通の問題点(知識注入、教師中心、生徒に考えさせる場面の欠如)等が明らかとなり、具体的な授業改善の方策(学習者に考えさせる発問の導入、効果的な実験・活動の導入)が指摘され、教員研修に導入した。フィリピンにおいては、初等理科授業における教授言語(フィリピン語、英語、地方言語)のそれぞれの効果について検討し、特に理解が遅い児童に対しては理科学習初期においてフィリピン語による支援が効果的であることを実証した。カンボジアおよびインドネシアに対しては国の国家カリキュラム分析と具体的な授業実施案を作成(簡易実験観察、マラリア・デング熱予防教材)した。 また、研究の総括として2月21日・22日に東京(アルカデイア市谷・JICA研究所)において国際シンポジウムを主催した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)