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2013 Fiscal Year Annual Research Report

生体高分子間の弱い相互作用を利用したがんシグナル経路のモジュレーター創製

Research Project

Project/Area Number 23240135
Research InstitutionJapanese Foundation for Cancer Research

Principal Investigator

芝 清隆  公益財団法人がん研究会, がん研究所蛋白創製研究部, 部長 (40196415)

Project Period (FY) 2011-04-01 – 2015-03-31
Keywords人工タンパク質 / モチーフ / プログラム
Outline of Annual Research Achievements

「ペプチド・モチーフ」をブロック単位として用い、その複数の組合せから機能的(実用的)な人工タンパク質の創製をめざした。本研究では、特に現在再注目を集めている、「がん免疫治療」につながる、「細胞性免疫の効率的な惹起」を可能とする人工タンパク質システムの確立をめざした。具体的には、モデル抗原としてのオボアルブミンの「MHCクラスIエピトープ」「MHCクラスIIエピトープ」「二次構造形成モチーフ」を3つの異なる読み枠に埋め込んだマイクロ遺伝子をデザインし、このマイクロ遺伝子を、読み枠をランダムにずらしながら重合することで、これら3つのモチーフが組合せ的に連結した人工タンパク質ライブラリーを調製し、この中から、金属塩や鉱物オイルといった「物理アジュバンド」がなくても、in vivoで強い細胞性免疫を惹起できる人工タンパク質のクローンを選択した。このクローンは当該エピトープ提示腫瘍を担持するマウスの生存期間を延ばすことも示した。
現在、免疫治療には「物理的アジュバント」と「生物学的アジュバント」を抗原物質と同時に添加することで初めて、in vivoでの有効な免疫反応を惹起することができる。しかしながら、これらアジュバントの副作用がしばしば問題となっており、次世代アジュバントの開発が、免疫治療の推進には必須であると考えられている。今回の研究からは、アジュバントの中でも、特に「物理的アジュバント」に関しては、多様な構造を有する人工タンパク質ライブラリーをスックリーニングすることで、その使用を回避することができる可能性を示したことになり、今後の免疫治療に新しい可能性を示したことになる。
この成果は特許出願と論文、学会講演といった形で発表しており、トランスレーションをめざした企業との意見交換を進めている。既にがん抗原を埋め込んだ人工タンパク質ライブラリーの調製も進め、次のステップへと展開している。

Research Progress Status

26年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (3 results)

All 2014

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] Combinatorial contextualization of peptidic epitopes for enhanced cellular immunity2014

    • Author(s)
      Ito M, Hayashi K, Adachi E, Minamisawa T, Homma S, Koido S, Shiba K
    • Journal Title

      PLOS ONE

      Volume: 9 Pages: e110425

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0110425

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] ペプチドエピトープのコンビナトリアルコンテクスチュアリゼーションによる抗原の細胞性免疫誘導能の増強2014

    • Author(s)
      伊藤正紀、林 和美、南澤宝美后、小井戸薫雄、本間 定、芝 清隆
    • Organizer
      第73回日本癌学会学術総会
    • Place of Presentation
      横浜
    • Year and Date
      2014-09-25
  • [Presentation] 細胞性免疫を誘導する人工抗原の作用メカニズムの解析2014

    • Author(s)
      伊藤正紀、林 和美、小井戸薫雄、本間 定、南澤宝美后、芝 清隆
    • Organizer
      第18回日本がん免疫学会総会
    • Place of Presentation
      愛媛
    • Year and Date
      2014-07-31

URL: 

Published: 2016-06-01  

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