2012 Fiscal Year Annual Research Report
宗教研究の国際化推進のための拠点形成と総合的な研究史調査
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23242007
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
渡辺 学 南山大学, 人文学部, 教授 (20192817)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JAMES Heisig 南山大学, 人文学部, 教授 (00131201)
SWANSON Paul 南山大学, 人文学部, 教授 (20229272)
奥山 倫明 南山大学, 人文学部, 教授 (30308928)
金 承哲 南山大学, 人文学部, 教授 (40350962)
MULLINS Mark 上智大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70199595)
大谷 栄一 佛教大学, 社会学部, 准教授 (70385962)
林 淳 愛知学院大学, 文学部, 教授 (90156456)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 宗教学 / 神道 / 仏教 / 近代 / 諸宗教 / 対話 / 国際研究者交流 / アメリカ |
Research Abstract |
今年度は、ニュージーランドとアメリカとフィンランドから海外研究協力者を招聘して、2回の研究会を行い、新宗教研究と神道概念について検討した。また、全般として、神道概念の再検討、近代仏教の再検討、新宗教研究の再検討、諸宗教対話の再検討という、それぞれの分野の研究方向について研究を進めた。 1)欧米の宗教研究の分野では、近年、宗教概念を根本的に問い直す試みが行われて日本でもその試みは始まっているが、明治期以降、もっとも重要な役割を担ってきた編成原理としての神道の概念の成立に関しては、いまだ萌芽的な研究段階にあり、神道概念に関しては、史料集を作成して英語に翻訳することは重要な意義がある。そこで、現在、すでに選出した論文や著書の翻訳作業が順次進められ、英語の史料集の出版を準備している。 2)明治維新以降、仏教にも大きな変化が見られ、幕藩仏教は近代仏教へと変化していった。2000年代以降、国内外の「宗教」概念批判研究を経て、「近代仏教」概念、さらには「仏教」概念自体の見直しが進み、その重要性が増している。近代仏教の再検討に関しては、とりあえず日本語の研究成果の英訳に着手した。 3)新宗教研究では、社会的変動と新宗教の成立の関係が注目され、幕末維新期以降、さまざまな新宗教が研究対象となってきた。新宗教研究の分野においては、Japanese Journal of Religious Studies 誌(39巻1号)において特集号を出版した。 4)1960年代の第二バチカン公会議以降、東西霊性交流や東西宗教交流学会などの営みが続けられている。諸宗教対話の研究に関しては、基本文献の収集を行った。また、東アジアにおけるペンテコスタリズムとシャーマニズムに関する複数の論文を英訳および日本語訳し論文集としてとして出版した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各研究分担者や海外研究協力者が関連分野で盛んに論文発表や研究発表を行っているだけでなく、英文研究誌の特集号が出版するとともに、史料集がすでに出版されたり今後近い将来出版されたりする予定になっている。また、研究分野における研究資料のデジタル化を徐々に進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後とも国内外の研究者と密接に連絡を取り合いながら、具体的な成果の刊行に向けて努力する。また、国内外の学会等において研究発表を行い、その成果を問うことにする。さらに、データベースの構築に向けてさらなる努力を進める。そして、その公開についてさらに検討を重ねていく。
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Research Products
(41 results)