2011 Fiscal Year Annual Research Report
外国語サイバー・ユニバーシティ用自動弱点型eラーニングの総合的研究
Project/Area Number |
23242029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
伊藤 直哉 北海道大学, 大学院・メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (60261228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉浦 謙介 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (40196712)
鈴木 右文 九州大学, 大学院・言語文化研究院, 准教授 (90243873)
細谷 行輝 大阪大学, サイバー・メディアセンター, 教授 (90116096)
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Keywords | 外国語 / e-learning / 自動弱点克服型 / サイバー・ユニバーシティ |
Research Abstract |
本研究は、効果的外国語教育を実現させるため、「自動弱点克服型eラーニング」と命名した教育方法を実現するための総合研究である。目的達成のため、以下三点の研究開発を行う。 第一に、本年度に集中的に行われた「自動弱点克服型学習理論」の研究開発。第二段階として、同理論による「教材研究開発」、第三段階として同理論を実装したシステム研究開発」である。 同理論の開発において、当初基盤にしていた学習理論は行動主義的学習理論を背景にしたWBT (Web Based Training)によるオーディオ・リンガル・メソッドであった。ICT特性を最大限に生かし、マルチメディア教材をWeb上で豊富に提供することにより、当初のこの教育目的は十分に達成したものと思われる。現在、ICTの進化、学習者のメディア環境の変化、学習者の学習動機付け構造の変化により、現状に即したより効果的な学習理論の開発を目指した。10年間継続してきた本プロジェクトの後半は、ICT特性を生かしたコミュニカティブ・メソッドの探求に充てられていた。特に、「言語形式」への「気づき」を誘発する要素を盛り込んでいくFocus on Form(以降FonFと略す)のeラーニングにおける実現可能性を模索してきた。本年は、上記の帰結として、データベースに蓄積された過去10年分の学習者データをもとに、外国語問題の誤答相関データからFonFを実現させるICT型FonF理論の構築を行った。 本年度において、ほぼ、上記のICT型FonF理論の構築が終了したことにより、今後、第二、第三段階に進むことになる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究において、今年度当初計画に記載していた検討項目は、現状分析、学習ツール評価調査等の調査項目、学習理論モデル化、コンテンツ指針策定である。 以上の項目に関しては、無事年度内に終了し、次年度以降の本格的な開発を待っている状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度以降、コンテンツ、システム、DB等の本格的な開発構築が始まる予定である。本研究において、一番困難を有する点は、本研究開発の高度な仕様策定書通りの開発を、入札業者が開発可能かどうかを見極める点である。現状の入札・相見積システムにおいて、値段の安いところが優先的に受注することになるが、しばしば技術的に不安な業者が安い入札価格を提示してくる傾向が強い。本研究は、開発を伴う研究であるため、事務等と協議しながら、この点に関する問題に対して共同で克服する体制を構築する予定である。
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Research Products
(2 results)