2011 Fiscal Year Annual Research Report
ローカル・センシティヴなジェンダー地理学とグローバル・ネットワークの構築
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23242053
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
熊谷 圭知 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (80153344)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石塚 道子 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (20149553)
大城 直樹 神戸大学, 大学院・人文学研究科, 准教授 (00274407)
福田 珠己 大阪府立大学, 人間社会学部, 准教授 (80285311)
森 正人 三重大学, 人文学部, 准教授 (10372541)
森本 泉 明治学院大学, 国際学部, 准教授 (20339576)
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Keywords | ジェンダー / 地理思想 / グローバル / ローカル / 場所 / 社会地理学 / 文化地理学 / フィールドワーク |
Research Abstract |
本研究がめざすのは、欧米中心に展開してきたジェンダー地理学を日本におけるローカルなフィールドワークと場所論の成果を取り入れて再構築し、日本からの発信とグローバルなネットワーク構築を実現することである。2013年の京都国際地理学会での「ジェンダーと地理学」研究委員会の主宰も、重要な目的の一つである。本年度は、代表者が在外研究中の11月末に交付が内定し、代表者の帰国が1月初めだったため、実質3か月の活動期間しかなかったが、当初予定通りの成果を挙げることができたと考える。 本年度の主な活動内容は、以下の通りである。 1)2011年11月21日(公布内定前):研究代表者熊谷が、ワイカト大学地理学科で日本の若年世代の男性性の変容について研究報告を実施。同大学スタッフで国際地理学会「ジェンダーと地理学」研究委員会座長のロビン・ロングハースト教授ほかと京都国際地理学会の件で意見交換。 2)2011年12月中:研究分担者と電子メールでのやり取りを通じ、今年度の研究計画を確認・確定。 3)2012年2月25-26日:第1回の研究合宿を大阪で開催。急病のため不参加となった1名を除く研究分担者全員と研究協力者の吉田容子奈良女子大教授が集まり、これまでの研究関心と今後の研究計画について全員が報告を行い、討論。京都国際地理学会における研究委員会主宰の方針を確認。 4)2012年3月17日:本科研で招聘したディヴィア・トーリア=ケリー氏(イギリス、ダーラム大学)の研究報告会を、人文地理学会地理思想研究部会にて実施行った。 5)2012年3月29日:日本地理学会「ジェンダーと空間/場所」研究グループで討論・意見交換 6)2012年3月~熊谷・吉田容子氏が中心となって、国際地理学会の「ジェンダーと地理学」研究委員会の中心メンバーとやり取りし、2013年8月の京都国際地理学会において研究委員会を主宰することが確定。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
4か月という短い期間であったが、1)研究合宿で今後の研究会の方向性を確認し、2)海外からのゲスト研究者を招聘し、3)京都国際地理学会での「ジェンダーと地理学」研究委員会の主宰を決定した、など予定通りの成果を挙げることができた。各自の研究報告とそれをめぐる討論、枠組みの共有の作業については、次年度に実現していくことになる。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、研究分担者がフィールドワークを含め各自の調査研究を進めていくとともに、研究合宿を3回(6月:東京、10月:神戸、2月:関東方面を予定)開催して、研究テーマと方法論の共有を図る。上記の課題を具体的に実現していく。「ジェンダーと地理学」研究委員会の主宰については、地理思想研究委員会との連携のもとに、進めていく予定であり、具体的なテーマ設定、報告募集、報告者の選定などの作業を、研究協力者を含むメンバーの協働の上で進めていく予定である。
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Research Products
(23 results)