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2011 Fiscal Year Annual Research Report

ケニア海岸地方のスピリチュアリティおよび宗教性に関する人類学的国際学術研究

Research Project

Project/Area Number 23242055
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

慶田 勝彦  熊本大学, 文学部, 教授 (10195620)

Keywords国際学術研究 / ケニア海岸地方 / 若手研究者支援 / ミジケンダの聖なるカヤの森林 / 宗教 / スピリチュアリティ / 社会文化人類学 / アフリカ研究
Research Abstract

本研究は申請額よりも低予算配分だったため、当初は3つのプロジェクトを予定していたが、研究連携者等との打合せを踏まえ「言語と宗教」以外の2つのプロジェクトを優先することになった。また、平成23年度は予算配分が12月になされたため、時期的な問題から当初予定していた代表者によるケニア現地調査やアフリカ人類学セミナーを実施できなかったが、ケニア人研究者を招聘するなど可能な範囲でカヤ・プロジェクトと国際学術研究(若手研究者支援を含む)の推進を行った。以下に研究実績を簡潔かつ具体的に報告する。
1.カヤ・プロジェクト:ケニア海岸地方に点在する世界遺産「聖なるカヤの森」を中心に、平成23年度はカヤを管理するミジケンダに帰属する研究者(G.クンバータ氏)を招聰し、ケニア人研究者との学術交流の基盤を確立した。また、氏は代表者(慶田)との共同研究テーマの設定を行い、さらには国内の研究連携者(浜本)や研究協力者(東アフリカ研究者4人)との研究連携を深めた。
2.国際学術研究:まず、若手研究者の国際学術研究を支援した。久我(熊大)は英国とカナダでケニア海岸地方に関する資料収集と研究ネットーワーク構築を行い、中原(九大)はケニアで、香室(熊大)はナミビアで、久下(熊大)はルワンダで現地調査を行った。慶田は英国オックスフォード大学社会文化人類学研究所との連携(D.ゲルナー教授)を再確認し、D.パーキン(オールソウルズ・カレッジ名誉教授)と協力し、国際学会での発表(2013年)、日本でのセミナー開催(2013年)、ケニアでの現地共同調査(2014,2015年)などの具体的な研究計画を話し合い、継続的に研究推進することになった。
3.その他:2012年度から国内で行うアフリカ人類学セミナーに参加予定の研究連携者・協力者(浜本、岡崎、田川、梅屋、上田冨士子など)と打合せをし、「妖術・邪術・呪術」をテーマとした研究会を開催することになった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

予算配分時期が遅れたわりには、研究全体の方向性と国際学術研究推進の具体的な計画が明確になった点、そして若手の国際研究の実績づくりに貢献した点などは当初の予想以上に進展したが、国内でのアフリカ人類学セミナーの開催や個別の研究発表や批判検討を十分に行うだけの時間的余裕がなった点は当初の計画よりやや遅れている。また、本科研事業を推進するための研究環境整備は順調に進んでいるし、研究成果を公表していくためのHPの試験的立ち上げ(未公開)なども進んでいる。総合的に評価すると、(2)おおむね順調に進展しているになる。

Strategy for Future Research Activity

本研究課題の成果は、平成25年度に行われるIUAES世界会議(英国:マンチェスター大学)でのパネル組織を通じて、人類学的な国際学術研究としての本研究の意義を最初に可視的にする予定である。また、平成26,27年度はケニア海岸地方での現地調査(カヤおよびその周辺地域)を行い、ケニア、日本、英国の研究者と協力して、ケニア海岸地方および東アフリカの学術研究を推進する予定にしている。さらに若手研究者は今後、現地調査の継続、海外の大学との連携、研究成果の国内外での発表を目指す。研究代表者および研究連携者は個別の研究を国内外で発表すると同時に印刷物としても刊行する。今後の研究予定および研究成果は本研究課題独自のHPで随時公開されるし(2012年6月公開予定)、その一部は英国オックスフォード大学社会文化人類学研究所のHPにも掲載されることになった。上述したが、予算の都合上、「言語と宗教」については予定通りの計画が推進しにくい状況ではあるが、J.チェスワースとの連携を中心に、当初の計画を縮小あるいはテーマを絞って着手することになる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012 2011

All Book (2 results)

  • [Book] 政治的アイデンティティの人類学(太田好信編)(国立民族学博物館・共同研究会成果)、2章担当2012

    • Author(s)
      慶田勝彦(共著)
    • Total Pages
      78-103
    • Publisher
      昭和堂
  • [Book] 医療の本質と変容(高橋隆雄他編)、17章担当2011

    • Author(s)
      慶田勝彦(共著)
    • Total Pages
      356-378
    • Publisher
      九州大学出版会

URL: 

Published: 2013-06-26  

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