2011 Fiscal Year Annual Research Report
人と組織に着目したグローバル企業によるイノベーション創出の国際比較研究
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23243059
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
中田 喜文 同志社大学, 総合政策科学研究科, 教授 (50207809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
張 星源 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (10304081)
村上 由紀子 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80222339)
藤本 哲史 同志社大学, 総合政策科学研究科, 教授 (50278313)
宮本 大 流通経済大学, 経済学部, 准教授 (30434682)
古田 克利 関西外国語大学, 外国語学部, 講師 (20612914)
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Keywords | イノベーション / 研究開発 / 人的資源管理 / グローバル経営 / 異文化 / 技術者 / MOT / 現地化 |
Research Abstract |
本年度は、対象4地域の内、日本、中国、欧州において、持続的イノベーションの実績のある少数の企業を選択し、それら企業への聞取り(一次調査)を実施し、今日までの先行研究でイノベーション創出に強く影響することが検証されている、本社レベルでの研究開発に関する戦略策定とその実施に必要な人的資源の調達、実際に研究開発を担当する組織単位の責任者の組織運営、そして具体的な研究開発活動に従事する研究開発者の意識、能力、及び仕事とのマッチングに注目して聞取りを行った。また本テーマに関する中田・電機総研(2009)を含む先行研究と、それらの中で検証された仮説とその結果を参照しながら、持続的イノベーションの人と組織のモデル(持続的イノベーションを生み出す主要な要因とその相互関係に関する仮説)をメンバー内で議論し、それをアンケート表に落とし込んだ。 一次調査対象企業に対する日本国内での聞取り調査については、研究代表者の所属する研究センターと以前より共同研究協力関係が構築されている中部産業政策研究会と緊密に協議しながら、それらの組織と合同で調査対象選定を行った。これからの日本のものづくりにおける戦略的産業である、電機機械、自動車、バイオ製薬(ないしは化学)の3業種の中から今年度は電機機械、及び自動車を対象に、第一次調査の対象企業の選定、調査依頼、そして一次調査計画を策定した。日本以外の3地域・国については、国内調査対象企業の3地域・国に開設されている研究開発拠点の中から、日本国内の対象に選定した研究開発拠点との類似性を考慮して、対象拠点を選定し、聞取り依頼と可能な企業についてはその一次調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
助成の決定が年度後半の11月であったために、研究開始が12月からで、実質的な研究期間が4か月となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度の計画が、上記の様な理由で達成できなかったので、今後2年間で実質3年間を想定した当初計画の実施は極めて困難と推察される。ゆえに、当初計画であった3対象業種の調査を、2業種に変更して、研究を進めることとする。
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Research Products
(5 results)