2011 Fiscal Year Annual Research Report
実践家参画型福祉プログラム評価の方法論および評価教育法の開発とその有効性の検証
Project/Area Number |
23243068
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Japan College of Social Work |
Principal Investigator |
大嶋 巌 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 教授 (20194136)
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Keywords | プログラム評価 / 科学的根拠に基づく実践 / 実践家参加型評価 / リカレント教育 / 形成評価 / フィデリティ評価 / 評価ファシリテータ |
Research Abstract |
本研究の目的は、こんにち世界的な潮流となっている科学的根拠に基づくソーシャルワーク実践や福祉実践プログラムを推進するために、福祉実践家が実践現場において容易に取り組み得て、積極的に参画・協働することができる科学的で包括的なプログラム評価のアプローチ法を開発すること、そしてそのアプローチ法を活用できる実践家であり評価者でもある人材(実践家評価担当者・実践家評価研究者)を育成して、その人材を継続的に支援するための評価リカレント教育法、実践家評価支援法を開発することにある。さらにその有効性を検討・検証し、より効果的で実用性の高い評価アプローチ法および評価リカレント教育法、実践家評価支援法に発展させることである。 本研究は、第I~第Vフェーズの5段階で進める。本年度は第Iフェーズ:実践家参画型協働型評価アプローチ法(含・評価支援ツール)の開発を主に取り組んだ。3評価課題ステージ((1)プログラム開発評価、(2)効果的プログラム形成・改善評価、(3)効果的プログラムモデル実施・普及評価)の効果的プログラム形成・改善評価ステージにおいて評価実施マニュアル・評価支援ツールを開発し、ツール集を作成した。そして実践家参画型形成評価プロジェクト説明会(実践セミナー)を開催し、福祉実践家を対象に効果的プログラムモデルを形成するための研究プロジェクトの説明をするとともに意見交換の場を持った。また、アメリカ、韓国、中国の福祉プログラム評価研究者を招へいするなどして、聞き取り・意見交換調査を行い、幅広い議論をして情報収集を行った。実践家の参画を得てプログラム形成評価を進めるための意見交換、情報交換・情報提供のウェブサイトを作り、積極的な情報発信と広く開かれた対話の仕組みを構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成22年度の科学研究費補助金基盤(A)を繰越したことにより、平成23年度の研究事業と一部平行して研究を行わざるを得なかったため、当初の研究計画より若干遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度より持ち越しをした第I・IIフェーズの評価アプローチ法・評価教育法・評価支援法の開発を引き続き行う。第III・IVフェーズは、3評価課題ステージ毎に対象となる福祉プログラムを設定し、評価教育モデル介入を実施する。介入モデルの有効性を、福祉実践家の意識と行動、福祉事業所のサービス向上、利用者のゴール実現と状態改善などの観点から検証する。第Vフェーズでは、国内外の福祉関係者と意見交換を行い、コンセンサスベースで有効な実践的評価教育のあり方を明かにする。
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