2011 Fiscal Year Annual Research Report
医療領域の心理職養成カリキュラムに関するプログラム評価研究
Project/Area Number |
23243073
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
下山 晴彦 東京大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (60167450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松見 淳子 関西学院大学, 文学部, 教授 (10340895)
金沢 吉展 明治学院大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10152779)
高橋 美保 東京大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (10549281)
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Keywords | 心理的介入 / 教育訓練カリキュラム / 医療領域 / 心理職 / 認知行動療法 |
Research Abstract |
「医療領域における心理職の教育訓練」に関しては、「認知行動療法」及び「多職種協働」が重要なテーマとなると考えられたので、認知行動療法の教育訓練の前提となるプログラム構築に関するデータを整理し、新たな実践プログラムを提案する論文を発表し,さらに書籍として出版する編集作業を行った。医療における多職種協働については、協働の相手となる精神科医から聞き取り調査データ分析を行い、医療サイドからみた心理職教育訓練の課題を明らかにした成果を書籍「精神医療の最前線と心理職への期待」として出版した。7月には海外状況調査として世界児童精神医学会(ヘルシンキ)に参加し、震災後の医療領域の重要テーマである「トラウマ治療」のワークショップに参加した。このような事前準備を経て9月にプログラム運営室を設置し、研究体制を整え、関連HPも作成し、研究を本格的にスタートさせた。10月には認知行動療法及びトラウマ治療の専門家(ロンドン大学William Yule教授、ケルン大学Robert Bering准教授を招いて研究会を開催した。11月にはExeter大学主催の全英国臨床心理学コース教員研究集会に参加し、3月にはSheffield大学のGillian Hardy 教授との合同研究会を開催し、カリキュラム調査を行った。2013年度は、4月に全国臨床心理士職に対して多職種協働の教育訓練の実態調査を実施し、その結果を8月に関連HP(http://cp-japan.net/)に掲載し、9月の心理臨床学会シンポジウムで発表した。それと並行して産業精神医療の課題調査のために5月に産業連携研究会及び6月に企業聞き取り調査を実施した。6月には研究成果に基づき実習マニュアルを作成し、5大学合同研究会で訓練プログラムを提案し、教員や院生の意見聴取をした。さらに9月には、臨床心理学の基本テキスト書籍を出版した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(理由)研究に関連する大学と研究協力者が、平成23年3月11日に起きた東日本大震災の災害支援活動に継続的に参加したため研究協力者の確保が困難となった。そこで、予定していた心理職の教育訓練のニーズ調査が実施できず、実習マニュアルの作成と訓練プログラムの提案が期限内に完了できなかった。しかし、4月にニーズ調査を行い、6月には実習マニュアルを作成し、訓練プログラム案を7月の研究会で提案し、9月には関連テキストを出版することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2011年度は災害支援のため研究協力者の確保困難のため研究の遅れたみられたが、2012年度前半で実習マニュアル作成と訓練プログラムの提案を行うことができ、基本テキストも出版できた。2012年度後半には教育訓練プログラムを実施し、その効果を分析し、カリキュラムの改善することを推進する。ただ、2012年9月に協力研究員の急逝のため作業が遅れてきている。したがって、教育訓練プログラムの実施と、その結果分析を急ぐとともに、新たなカリキュラム構築に向けてプログラムの改善を行う予定である。さらに、調査や意見聴取の結果、認知行動療法の教育訓練カリキュラムの充実が急がれていることが明らかとなったので、自己学習が可能なインターネット版認知行動療法マニュアルの作成を新たな研究課題として作業を進めることを決めた。
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[Presentation] Legal and clinical perspectives in using teleconferencing in CBT.
Author(s)
Moriz, K., Hoffman, J., Herbert, J.D., Szymanski, J., & Tanaka-Matsumi, J.
Organizer
Association for Behavioral and Cognitive Therapies (ABCT) 45th annual convention
Place of Presentation
Toronto, Canada
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