2011 Fiscal Year Annual Research Report
基礎疾患をもつ子どもへのDVTMを用いた日常の身体症状緩和および教育効果の検討
Project/Area Number |
23243088
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
福田 博美 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (90299644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永石 喜代子 鈴鹿短期大学, その他部局等, 准教授 (20335128)
石井 美紀代 西南女学院大学, 保健福祉学部, 准教授 (60289600)
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Keywords | 身体症状 / 緩和 |
Research Abstract |
1.DVTM式リンパマッサージ実施による効果(学習効果・生理学的データ)収集のための基礎研究:日常の身体不調時の生理学的変化に付いての測定方法および部位の決定のための基礎データの収集方法を検討 1)学習への集中を確認するため検査用紙等による基礎実験:標準注意検査法(CAT)、成人用の知能検査(WAIS-III)、子ども用の知能検査(WISC-IV)を用い、集中力を確認するため、脳波と検査結果から調査方法を検討した。 2)DVTM式リンパマッサージを行う条件設定の検討:・温湿度を統制した部屋と通常の室温の部屋で、赤外線サーモグラフィーで皮膚温度を計測するとともに、細胞外水分を含む体組成分の測定を行い、室温28℃前後の実験環境に決定した。・座位、臥位で赤外線サーモグラフィーで皮膚温度の計測、血流、細胞外水等の測定を行い、計測方法を決定した。・身体症状がある時の測定を行い検討した。下腿部のむくみが最も現われやすいと言われる夕方(15時以降)に体組成分を測定する方法を選択した。 足先の冷えおよび月経痛の基礎研究・・・DVTM前後のVAS及び腸音を測定した。 2.フランスにおけるリンパマッサージの現状:フランスにおける、現代のリンパドレナージュの状況と、子どもへの応用の可能性についての調査で、パリ市内の5施設を訪問し、インタビューを行いリンパマッサージの普及状況、施術施設、資格、施術の適応、費用等について調査し、施設見学等を行った。今回、DVTM式リンパマッサージ、ボッダー式、フェルディ式の現代のフランスで実施されている3流派のマッサージ技術として圧や施術概念などを確認することが出来た。また、日本において行われている精油とリンパマッサージを同時に使用する問題性、子どもへの適応の可能性について、ディスカッションを行い、現在のフランスにおけるリンパマッサージの研究動向を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年への繰り越しにより 当初目標としたフランスの状況の確認が、すすんだため。
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Strategy for Future Research Activity |
1.収集したデータ分析:健常者へリンパマッサージを行ったデータ(客観的データ:むくみについて体組成測定装置(InBody10)、皮膚温度と表面温度にはサーモグラフィカメラと表皮温度計、生理学的検査についてミニチュアDAQ、唾液による疲労度検査(HHV等)、主観的な冷感・むくみ・疲労感等)を分析しまとめる。 全国の特別支援学校等へ行った「二分脊椎症の児童・生徒における障害等に関連した身体の不調調査」の結果を、担任・養護教諭・看護師・保護者について分析しまとめる。 2.イギリスにおけるリンパマッサージの状況の確認:フランスにおけるリンパマッサージの状況(フランスにおいてはリンパドレナージュは、医師の処方箋をもとに国家資格である理学療法士が施術、理学療法士の基礎教育のカリキュラムには、リンパのみのドレナージュと静脈に働きかけるドレナージュが組み込まれていた、基礎教育において習得したリンパドレナージュを土台にDVTM(Dynamisation vaaculo-tissulaire manuelle)、ツボや整体の理論を取り入れオリジナルの施術を実施していた等)を基に、日本と同じ国民皆保険制度のイギリスにおいてリンパドレナージュの状況を確認する。9月下旬にイギリスに渡航し、調査予定。 3.障害を持った子どもへの支援方法の検討:二分脊椎症の子どもへの身体不調の調査とDVTM式リンパマッサージについて効果(客観的なデータ:むくみ:体組成測定装置:InBody10、温度:サーモグラフィカメラ、表皮温度計、生理学的検査:ミニチュアDAQ、疲労度検査:唾液(HHV等)、主観的な冷感・むくみ・疲労感等)の検討を行う
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Research Products
(1 results)